サラト・マハラジ先生 特別講義

この度、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科では、本研究科・開講科目「グローバル 時代の芸術文化概論」の一環として、ルンド大学(スウェーデン)のサラト・マハラジ教授をお迎えして特別講義を開催します。どなたでもご参加いただけますので、ご希望の方は以下のURLよりお申込みください。

マハラジ教授は、現代アートの言説化と、感覚を通した芸術実践の間のバランスを批判的に検証しつつ、芸術を通した知識の生産(knowledge production)の「知識」の重要性を説いてきました。今回の講演では、情報化、アルゴリズムが台頭する現在の状況にむけて、アートリサーチによって得られる「知識」の意味を問い直します。本の出版は「権威的」として、出版よりも講義やキュレーション実践を優先してきたマハラジ教授の最新の考察を伺い、「現代アート界のガンジー」といわれるほどの深い洞察力と真摯な人柄にふれることのできる絶好の機会といえます。

日時:2022年2月5日(土) 18:30-20:00
会場:オンライン (Zoom)
講師:サラト・マハラジ
司会:長谷川祐子(東京藝術大学教授、金沢21世紀美術館館長)
参加申込:https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN__VNnENY5SHOWjnjRYUeztA
(参加無料・要予約・日/英同時通訳有り)

サラト・マハラジ|Sarat Maharaj
ライター、リサーチャー、キュレーター、現ルンド大学教授。マハラジ教授は、1951年南アフリカ共和国ダーバンに生まれ、のちイギリスに移住、ゴールドスミスで博士号を取得。ポストコロニアル理論、およびモダニズムと大衆芸術やポップカルチャーの間の弁証法的関係を研究対象とする。ゴールドスミス・カレッジで教鞭をとったあとストックホルムのルンド大学に移り、現在にいたる。ドクメンタ11(2002年)ではオクウィ・エンヴェゾーと共に、第29回サンパウロビエンナーレ(2010年)では長谷川祐子とキュレーターを勤め、第3回広州ビエンナーレ(2008年)では「ポストコロニアリズムへの別れ」をテーマにキュレーションを行なった。