Global Arts Research 2017-2018
東京藝術大学+ホーチミン市美術大学共同プロジェクト
展覧会・報告会・ワークショップ

三角測量――トーキョー・ゴトー・ホーチミン

2017年から2018年にかけて東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科とホーチミン市美術大学との間で交流プロジェクトを実施しました。具体的には、2017年10月22日(日)~30日(月)にベトナムからホーチミン市美術大学教員と学生が日本を訪れ、東京都内と長崎県の五島列島で毛利嘉孝研究室を中心に学生たちとフィールドワークとワークショップを行いました。次に同年11月12日(日)~18日(土)にベトナム、ホーチミンに東京藝術大学の教員と学生が訪れ、ワークショップとフィールドワークを行いました。本イベントはこの二回のフィールドワークとワークショップの一つの成果物です。

タイトルの「三角測量」は、地図作製法の技法です。これは、三角形を用いてある両端の二点の距離を基準に別のもう一点とその二点との角度を測定することによって、位置を測定しようというものです。この技術は、航行中の船の場所を特定する際に利用されてきました。

私たちはこの言葉を使うことによって、単に日本とベトナム、東京とホーチミンという二つの関係だけではなく、この二つの国や都市を結びつける関係性や関係が形成される過程を考えることにしました。それは二国間、二都市間、二大学間に還元することができない複雑で流動的で長期的な関係を考えることでもあります。そうした関係は、人間同士の交流だけではなく、鳥や魚など動物や植物、そしてその移動を可能にする海や空など環境を考えることにもなるでしょう。そうしたさまざまな交流を想像力によって考えることが、今回のプロジェクトのテーマです。

会期中は、学生たちのフィールドワークの結果や交流事業に触発されて制作された作品の展示のほか、参加者たちによるトークやパフォーマンスが予定されています。
興味のある方はぜひお越しください。

 

会期:2018年3月27日(火)〜30日(金)
会場:上野キャンパス 音楽学部 大学会館2階 展示室
入場無料

参加者:
東京藝術大学:毛利嘉孝、山崎朋、石井紗和子、ジェレミー・ウールズィー、タニヤ・シルマン、幸村和也、井川友香、岡千穂
ホーチミン市美術大学:ウィン・タン・チャンHuynh Thanh Trang、チュン・ボイ・ノックTruong Boi Ngoc、グエン・ホアン・イェンNguyen Hoang Yen

ゲスト・アーティスト:ジェームズ・ジャック James Jack(Yale-NUS College)

 ※画像をクリックすると拡大できます。

スケジュール:
3月
27日(火) 17:00-20:00 展示

28日(水) 12:00-20:00 展示
/17:00- オープニングパーティ

29日(木) 12:00-20:00 展示
/13:00 トーク① (井川友香、岡千穂、石井紗和子、ジェレミー・ウールズィー、タニヤ・シルマン、幸村和也)
/14:30 パフォーマンス① (石井紗和子)
/15:00 トーク② グエン・ホアン・イェン、チュン・ボイ・ノック
/16:00 パフォーマンス② (岡千穂)
/16:30 トーク③ (毛利嘉孝、ジェームズ・ジャック、グエン・ヒゥ・フン、チャン・ティ・キョウ・ワン
/17:30-20:00 オープニングパーティー(DJ Yoshi)

30日(金) 12:00-18:00 展示

 

主催: 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科

このプロジェクトは、文部科学省「大学の世界展開力強化事業-ASEAN地域における大学間交流の推進(タイプB)-」の支援により行われています。

お問い合わせ:
東京芸術大学大学院国際芸術創造研究科
info-ga(@)ml.geidai.ac,jp