対話と支え合いの評価手法 ピアレビュー実践報告会ー「地域のマイクロアートスペース」をテーマに語り合うー

「すみだ川アートラウンド・ハブ」は、隅田川流域7区(北区・足立区・墨田区・台東区・荒川区・江東区・中央区)を舞台にまちづくりや文化、アートにまつわる事業を展開するNPO、文化・芸術団体の評価(ピアレビュー)を通じたネットワークづくりをしています。「ピア」とは「同僚や仲間」のこと。「ピアレビュー」は自分たちと似たプロジェクトの視点を借りて自身を見つめ直す写し鏡のような評価方法です。令和4年度には「アウトリーチ」をテーマに隅田川流域で活動する4団体とピアレビューを実施しました。

今年度は「地域のマイクロアートスペース」をテーマにピアレビューを実施しました。ピアとなったのは、墨田区を拠点に活動する「一般社団法人藝と」と、お隣の足立区で活動する「らんたん亭」の2団体です。「一般社団法人藝と」は、アート(=藝術)を「より良く生きるための術」と捉え、福祉施設へのアウトリーチや協働プログラムの企画などの活動を行っています。「らんたん亭」は、中高生を対象とした子供食堂やライブ、創作ワークショップなどを行っています。どちらも、2021年秋ごろに活動拠点(藝とスタジオらんたん亭)を立ち上げ、工夫を重ねながら、活動を続けています。

今回の実践報告会では、両団体をゲストに9月からお互いの拠点を訪ね合い、それぞれの課題や地域性など共有しながら行ってきたピアレビューの実践報告を行います。


【開催概要】
2024年1月27日(土)15:00-17:00(開場14:30)

会場
仲町の家(東京都足立区千住仲町29-1)
会場交通案内はこちら

登壇者
青木彬(一般社団法人藝と/インディペンデント・キュレーター)
磯野玲奈(一般社団法人藝と/アートマネージャー)
中島正行(らんたん亭代表)
森隆一郎(合同会社渚と 代表社員 / アーツカウンシルさいたま プログラムディレクター)
熊倉純子(東京藝術大学 教授)

内容
すみだ川アートラウンドについて:コレクティブ化構想とは?:熊倉純子
令和5年度すみだ川アートラウンド・ハブの活動報告:森隆一郎
ピアレビュー団体活動紹介:青木彬、磯野玲奈、中島正行
ピアレビュー実践報告:青木彬、磯野玲奈、中島正行、熊倉純子、森隆一郎

開催形式
会場参加および
オンライン参加(Zoomウェビナー)(要事前申込)

定員
会場参加:20名 (先着順)

参加費無料

お申込み
会場参加・オンライン参加ともに、下記のGoogle フォームよりお申込みください。
(1月25日16:00締切・ただし、定員になり次第締め切らせていただきます)

https://forms.gle/R15LAGSfhALeX9T99

※ オンライン(Zoomウェビナー)への参加URLは開催2日前までにメールにてご案内いたします。メールが届かない等の不具合がありましたら、下記お問合せ先までご連絡ください。
※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用します。

主催
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科

お問合せ

すみだ川アートラウンド 運営事務局
MAIL:sumida.artround★gmail.com
※アドレスの★を半角の@に変えてお送りください

対話と支え合いの評価手法 ピアレビュー入門!記録映像(1/28まで限定公開)
『アートプロジェクトのピアレビュー 対話と支え合いの評価手法』(2020年、水曜社)の出版にも携わり、さまざまなコーディネート、コンサルティング業務を通してアートプロジェクトに伴走してきた若林朋子さんをお招きし、アートプロジェクトの評価やピアレビューの基礎知識や実践方法などについて学んだ公開講座の記録映像です。https://youtu.be/SfrJe46sK5g


登壇者プロフィール

青木 彬 (一般社団法人藝と/インディペンデント・キュレーター)

1989年生まれ。東京都出身。東京都立大学インダストリアルアートコース卒業。一般社団法人ニューマチヅクリシャ理事。アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協働して様々なアートプロジェクトを企画している。近年は社会福祉とアートの接点を模索し、調査や実践を重ねる。「黄金町バザール2017 Double Façade 他者と出会うための複数の方法」(横浜市、2017年)アシスタントキュレーター、社会的擁護下にあるこどもたちとアーティストをつなぐ「dear Me」プロジェクト(AIT、2017~2020年)企画制作、まちを学びの場に見立てる「ファンタジア!ファンタジア!─生き方がかたちになったまち─」(墨田区、2018年~)ディレクターなど。

磯野 玲奈(一般社団法人藝と/アートマネージャー)

1996年生まれ、茨城県出身。女子美術大学芸術学部日本画専攻卒業。同大学大学院美術研究科アートプロデュース研究領域修了。大学院在学中よりアートプロジェクト「ファンタジア!ファンタジア!−生き方がかたちになったまち−」の事務局にて企画・広報を担当し、修了後は事務局長として運営に携わる。

中島 正行 (らんたん亭代表)

1996年生まれ。東京都出身。創価大学理工学部共生創造理工学科卒業。株式会社ヨドバシカメラ在籍中にらんたん亭を立ち上げ。足立区を拠点に地域中高生から大人までを対象に「居場所」と「きっかけ」の提供を行う事業を展開。個人としては写真家、カメラマン、DIYer、隠れ家酒場-rantan-店主として活動。

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森隆一郎 (合同会社渚と 代表社員 / アーツカウンシルさいたま プログラムディレクター)

1966年東京生まれ。90年代より江東区文化センターやティアラこうとうで企画制作を担当、並行して2002年からアサヒ・アート・フェスティバルに立ち上げから参画。2007年いわき芸術文化交流館アリオス マーケティングマネージャー、2012年からアーツカウンシル東京 広報調整担当課長。2018年独立。陸と海の境界線が揺らぐ場 =「渚」にちなんで、アートと社会の間に新しい関係性を育むことを目指す「渚と」として活動開始。その他、東京藝術大学すみだ川アートラウンド・ハブ・ディレクター、文化施設での研修プロデュースや自治体の文化政策、街づくりのヴィジョン策定など多面的に活動。2022年10月よりアーツカウンシルさいたま プログラムディレクター。共著『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』(水曜社)、『地域と文化芸術をつなげるコーディネーター インタビューによる事例調査』(一般財団法人地域創造)。

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熊倉 純子(東京藝術大学 教授)

パリ第十大学卒、慶應義塾大学大学院修了(美学・美術史)。(社)企業メセナ協議会を経て、東京藝術大学教授。アートマネジメントの専門人材を育成し、「取手アートプロジェクト」(茨城県)、「アートアクセスあだち―音まち千住の縁」(東京都)など、地域型アートプロジェクトに学生たちと携わりながら、アートと市民社会の関係を模索し、文化政策を提案する。東京都芸術文化評議会文化都市政策部会委員、文化庁文化審議会文化政策部会委員などを歴任。監修書に『アートプロジェクト─芸術と共創する社会』、共編書に『社会とアートのえんむすび1996-2000─つなぎ手たちの実践』(共編)、共著に『「地元」の文化力―地域の未来のつくりかた』など。