展覧会

RADICAL OBSERVERS

会期:2018年12月8日(土)〜2019年1月14日(月)
12:00〜19:00(金・土は20:00まで)火曜休場
会場:アキバタマビ
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202
キュレーター:三宅敦大(本研究科 修士課程2年在籍)

出品作家:ジャン・ビンナ、ジン・ロン、盛田渓太、菅実花、ヴィンセント・ライタス、平澤勇輝

http://www.akibatamabi21.com/exhibition/181112.htm

 

 

現代におけるグローバル化や科学技術の進歩において、私たちは、場所や時間を超えて物事にアクセスできるようになっています。この状況において、物事の現状や変化に対して、当事者としてではなく、傍観者、観測者として接する機会が増えています。

対象に対して距離をもちながら、多様な情報を参照しつつ、解釈することで、「観測者」には新しい価値観や存在をイメージすることが可能になってきています。既存のフレームを疑い、読み替え、絶えず更新してゆく、この「観測者」としての姿勢は現代において重要ではないでしょうか。

本展覧会では、状況に向き合い、様々な読み替えや、実験(思考実験)を行う菅実花、平澤勇輝、盛田渓太、Bitna JANG、Long JIN、Vincent RUIJTERSの6名の作家を紹介します。
彼らが見せる多様な表現、作品群の中に身を置くことで、本展が現代を軽やかにサヴァイヴする観測者の姿勢を提示できるきっかけとなればと思います。

また、本展覧会は、日本、オランダ、韓国、中国の出身のアーティストたちを紹介します。同時に、多摩美術大学出身のアーティスト、および他大学出身者を含むネットワークを形成しこの思考実験のマッピングをさらに拡張していくことを目指しています。
In today’s global and technologically advancing society, we can now precede time and space to access various forms of information and content. In such society, we are increasingly becoming bystanders/observers rather than direct participants to information and societal changes.

By keeping distance with the subject and referencing and re-interpreting various forms of information, the “observer” is able to imagine new perspectives and existences. In today’s changing society, the questioning, re-evaluating, and updating of perspectives that is made possible through the observatory gaze seems ever more important.
In this exhibition, six artists who confront, question and experiment with their surroundings are featured: Mika KAN, Yuki HIRASAWA, Keita MORITA, Bitna JANG, Long JIN, and Vincent RUIJTERS.

As we put ourselves within their expressive spaces and works, the exhibition aims to propose a new observatory gaze that is vital to surviving in a changing modern society.

Furthermore, this exhibition will feature artists from Japan, the Netherlands, South Korea, and China. Simultaneously, we hope to form a network of Tama Art University alumni and those from other academic institutions and further expand the scope of this intellectual experimentation.

三宅敦大(キュレーター)

1994年岐阜県生まれ。東京在住。2017年多摩美術大学美術学部芸術学科卒業。現在東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修士課程在籍。学部の頃からキュレーションに興味を持ち、展覧会や、アートイベントの企画運営に携わる。主な展覧会実践として、2016年「TAMA VIVANT II 美術−あいまいなパラダイム」(アートテーク・ギャラリー、パルテノン多摩特別展示室/東京)共同キュレーターとして参加。2017年「Clouds?Forests」(トレチャコフ美術館新館/モスクワ)リサーチアシスタント。「Pn-Powers of PLAY-」(東京藝術大学大学美術館陳列館/東京)共同キュレーターとして参加など。