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研究科概要とカリキュラム

東京藝術大学は、1887年にその前身である東京美術学校および東京音楽学校が創設され、1949年にこのふたつを包括して設立された、日本唯一の国立総合芸術大学です。
本研究科およびアートプロデュース専攻は、2016年4月に創設し、2年間で修了する修士課程を開設しました。そして2018年4月より博士課程を設置しました。

 

3つの研究領域
本研究科では「アートマネジメント」「キュレーション」「リサーチ」という3つの研究領域を交差・横断しつつ、芸術と社会の関係にアプローチします。

 

アートマネジメントは、芸術の作り手と受け手をつなぐことを目的とし、公演や作品、プロジェクトなどの企画・製作・運営、資金や支援の獲得、利害関係者との連携・調整などの役割を担う活動です。美術・音楽・映像など、さまざまな領域のアートマネジメントのあり方を、その理論や歴史を踏まえ、各種事業の企画・運営といった現場における実践を通じて、自治体や企業、財団、メディア、NPO、芸術家、そして市民との関係をどのように構築するのかを学修します。また、時代の変化への対応を探り、より創造的な社会の構築に資するような、芸術と社会の新たな関係構築をめざします。

キュレーションは、主として展覧会やパフォーミング・アーツなどにおいて、テーマを考え、コンセプトを構築し、それにもとづいたアーティスト・作品・展示空間などを選択して、その企画の哲学が伝わる演出や運営を行う活動です。また、次代に向けて成果を残すためのカタログの作成など、さまざまな言語的情報発信も活動の一環です。キュレーション領域では、芸術やキュレーションに関わる最新の批評理論や実践を学びながら、さまざまな規模で、場の文脈を踏まえた展示企画を行い、理論と実践を学修します。また、キュレーションを行うにあたって必要な知識である人文学や社会科学、さらには自然科学などの多様な分野についても幅広く学びます。

リサーチ領域では、社会学・メディア文化研究・文化理論・ジェンダー論などの人文学・社会科学的な視点から、芸術と社会の関係を分析します。特に、近年の理論的な発展を踏まえつつ、芸術と社会の関係を、文献調査および具体的なフィールドワークを通じて考察します。さらに、メディアを中心とするテクノロジーの発達によって生まれつつある新しい芸術文化領域についても研究の対象としています。

 

各学生は、入試審査出願時に、3つの研究領域からひとつを選択します(入学後の変更も認められます)。ひとつの領域での研究を深めると同時に、複数の専門領域を横断し授業科目を履修することを通じて、複眼的・横断領域的な視座を養うことが奨励されます。

 

カリキュラム
本研究科のカリキュラムは美術、音楽、複合芸術、社会学、文化研究、文化政策、文化経済学など、さまざまな分野の研究・実践を専門とする専任教員7名が指導・教授する授業科目を中心に構成されます。
修士・博士課程において、各学生は、教員の指導のもとで、展覧会、ワークショップ、シンポジウム、音楽コンサートなど、多様な形態の芸術文化事業を構想・実施するための知識と経験を習得します。あるいは/また、芸術をめぐる諸理論や、芸術と社会の関係を切り結ぶ諸理論を学び、研究活動を行います。

詳細はこちらのページをご参照ください。

 

 

修了要件

修士課程
提出形態は、以下の2種類からひとつを選択します。
①修士論文
②修士論文+修了要件特定課題研究実施報告書

修士論文は、日本語または英語での執筆を認めています。日本語40,000字前後、英語20,000 word前後を字数の目安とします(ただし、②を選択の場合、特定課題研究の内容によって修士論文の字数は変動し、指導教官の判断によって決定される)。

修了要件特定課題実施研究報告書は、展覧会、コンサート、アーツ・プロジェクト、出版、オンライン・プラットフォームによる情報発信、シンポジウム企画などを実施し、その企画についての報告書を作成・提出するものとします。

 

博士課程

提出形態は博士論文とし、日本語または英語での執筆を認めています。
事前に提出資格審査を受ける必要があり、国内外での論文・研究発表やプロジェクト実施等が審査への申請要件となります。

 

 

施設

本専攻により開講される授業は、千住キャンパス、上野キャンパスの両キャンパスで行われます。そのほか、大学全体の設備詳細は、「大学案内」を参照ください。

国際交流棟(上野キャンパス)

 

 

 

 

千住キャンパス
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