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この度、2026年3月20日(金・祝)より東京藝術大学大学美術館 陳列館にて、国際芸術創造研究科の学生がキュレーションする展覧会「汽水域 ― 自分なりの泳法をめぐって」を開催いたします。

 

現代に生きる私たちは無数の選択肢と情報の渦の中で、「何を信じ、どう生きるのか」を日々問うています。淡水と海水が交わる汽水域は、不安定かつ多様性に満ちた領域です。複数の視点が重なり合う汽水域のように混濁とした社会で、私たちが感じるのは不安でしょうか、それとも自由でしょうか。

本展では、概念や意味が交差し揺らぐ、あわいを漂うための汽水域を7名の作家とつくり出します。展示空間を漂いながら、作家たちそれぞれの視点から世界を見つめ、時に戸惑い、時に共鳴する中で、観る者は自分なりの「濃度差」を感知し、進むための手応えを掴んでいくでしょう。性急に答えを求めようとするスピードに抗い、試行を重ねること。その行為こそが不確実な現代を伸びやかに泳ぐための感覚を研ぎ澄ます手がかりとなるはずです。あなた自身の泳法を探しに来てほしいと思います。

 

「汽水域 ― 自分なりの泳法をめぐって」

会期:2026年3月20日(金・祝) ~ 2026年3月29日(日) *会期中無休
会場時間:午前10時 – 午後5時
入場料:無料
会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館 1、2階
住所:〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8

アーティスト:Scott Wade、尾山直子、鍛治瑞子 × 遊舞舎、小林万葉、齋藤大暉、ひすい、村本剛毅
共同キュレーター:安東基、ウカセン、奥田実花、栗田華子、陳思瑶、畠山栞那、林文萱

グラフィックデザイン:関川航平

電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
Instagram: @ga_curatorial
Web(国際芸術創造研究科):https://ga.geidai.ac.jp
お問い合わせ:exhibition2025@ml.geidai.ac.jp

主催:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科
共催:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン

*本展覧会は、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科が開設した授業科目「キュラトリアル実践演習」の一環として実施されます。

 

参加作家

スコット・ウェイド
映画監督、ストーリーテラー。イギリス・ロンドン郊外のウォーキング出身。東京在住6年。その間、音楽作曲から映像制作・ストーリーテリングへと創作活動を転換。日常の中に潜む超現実性に着目し、些細で普通のディテールに注意を払いながら作品を制作している。シンプルで洗練されていない世界の在り方を探求し、注意深く観察することで日常が何を明らかにするかを問いかける。

尾山直子
訪問看護師。高校で農業を学んだのち看護師の道に進み、2012年より桜新町アーバンクリニック在宅医療部に勤務。訪問看護師の勤務の傍ら、2020年京都芸術大学美術科写真コースを卒業し、現在同大学大学院に在籍。かつて暮らしのなかにあった看取りの文化を現代に再構築するための取り組みや、老いた人との対話や死生観・看取りの意味を模索し、写真を通じた作品制作を行っている。

鍛治瑞子 × 遊舞舎

  • 鍛治瑞子
    大学・大学院で建築を学んだ後、建築設計事務所、妹島和世+西沢立衛/SANAAに勤務。事務所を退所後、文化服装学院にて服飾を学び、ニューヨークにて舞台のコスチュームデザインを行う。帰国後独立、現在は東京藝術大学大学院美術専攻油画研究領域壁画博士後期課程に在籍。空間として表現することを軸に、建築・服飾・舞台・美術の分野を融合した作品づくりを行っている。
  • 遊舞舎
    舞踏家の優子と慶子、美術・ドラマトゥルクの珠子による舞踏舎。舞踏や郷土芸能など、多様な舞踊文化を探求し、制作活動を行う。自作公演のほか国内外の芸術家、研究者、詩人等と共同制作を実施。岩手県遠野市において早池峰岳流外山神楽保存会にて神楽を師事。

小林万葉
1992年生まれ、東京在住。幼少からのバレエやストリートダンスの経験から養われた独自の身体観と、ユング派分析心理学の観点から心理臨床家の実践と反復夢と宗教感情に関する臨床心理学的研究を背景に持つ。身体とデジタルメディアの間に生じる邂逅に焦点を当て、天文学や考古学、ポストヒューマニズムへの関心を寄せながら、様々な布置の中で遂げる世界の変容の目撃可能性に着目している。デジタル/アナログの間に境界線を引く代わりに、両者を接合させ、平面、映像インスタレーション、身体パフォーマンス等の様々なメディアを横断しながら制作を行っている。

齋藤大暉
2002年生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科在籍。彫刻を学ぶ経験をもとに、動かないことや立つことなどの彫刻的なものについて、即興的な方法で、あるいは身体に過度に負荷をかけた状態でパフォーマンスをすることで制作する。『Dudley Death Drop』(2024、東京)、『掟破 TRANZ KAYFABE DØKTRIN』(2025、東京)などに参加。

ひすい
2000年生まれ。大阪成蹊大学芸術学部造形芸術学科卒業。日常の中で生じる感情や思考の揺れに関心を持ち、それらが揺れ動く過程そのものを絵画として扱っている。言葉になる前の違和感や引っかかりを手がかりに、像の不確かさや重なり合う筆致を通して、内面で起こる変化や応答を画面上に立ち上げる表現を試みている。

村本剛毅
アーティスト。1999年、山口生まれ、東京を拠点に活動。独自の「媒体」を発明・彫刻する実践を通じて、知覚やコミュニケーション、移動を含む「媒介」について探求している。主な作品は、閉じた瞼に映画を投影する光学装置《Imagraph》series、意識する対象を他者と共有するときに視界も共有する眼鏡《Lived Montage》series、単語翻訳の連鎖を地図にした辞書/彫刻《Media of Langue》など。主な個展に「Beautiful Medium」(parcel, NEORT++, Tokyo, 2025)があり、作品は国内外で発表されている。​​​​​​​​​​​​​​​​

 

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