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特別講義:グレゴリー・ショレット「アクティビズムのアートとアートのアクティビズム」

アーティスト/アクティビストのグレゴリー・ショレット氏を迎え、オンライン特別講義を開催します。
ご興味のある方は下記フォームよりお申し込みの上、ご参加ください。

日時:2025年11月14日(金)10:00 AM – 11:30 AM
会場:オンライン(Zoomウェビナー)
講師:グレゴリー・ショレット(アーティスト/アクティビスト)
司会:毛利嘉孝(東京藝術大学教授)
言語:英語/日本語(逐次通訳あり)
料金:無料
主催:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科(GA)

予約フォーム:以下のお申込みフォームから事前予約をお願いいたします。
https://forms.gle/A2kt9JMgj9c5fq5K8

 

アクティビズムのアートとアートのアクティビズム

なぜ現代アートはこれほど政治的に関与するようになったのか?それは美学にとって何を意味するのか?政治にとって何を意味するのか?本講演では、アートワールドを密かに支える「ダークマター」としての周縁化されたクリエイティヴな労働に関する先行研究を基に、アーティストが傍観者から直接的な活動家へと変容した軌跡をたどる。1960年代のパリ街頭抗議から現代の美術館占拠までを旅し、ブラック・ライヴズ・マター運動の創造的抵抗、著名絵画を標的とする環境活動家、搾取に抗するアーティストの組合化といった動きを探る。抗議文化の「ファントム・アーカイブ」や植民地像の世界的な撤去運動「モニュメンティサイド」といった概念を通じて、美術館と街頭デモの境界が完全に消滅した実態を明らかにする。現在の政治的激動という「非現前(unpresent)」の時代において、芸術家と活動家は事実上区別がつかない存在となり、ほんの数十年前には想像もできなかった形で現代美術と社会運動の両方を根本的に再構築している。

 

グレゴリー・ショレット

ニューヨークを拠点とするアーティスト、作家、アクティビスト、教授であり、社会参加型アートコレクティブ〈ポリティカル・アート・ドキュメンテーション/ディストリビューション(PAD/D)〉、〈REPOヒストリー〉、〈ガルフ・レイバー連合〉の共同創設者。著書にDark Matter: Art and Politics in the Age of Enterprise CultureDelirium and Resistance、Art as Social Action(Chloë Bassとの共著)、『アクティビズムのアート/アートのアクティビズム』(秋葉美知子訳、フィルムアート社)、近刊のThe Radical Unpresent, Cultural Resistance in a Fractured World(MIT Press刊)がある。ニューヨーク市立大学大学院センターの博士課程客員教員であり、「ソーシャル・プラクティス・クイーンズ」の共同ディレクターを務める。

 

『アクティビズムのアート/アートのアクティビズム』
グレゴリー・ショレット(著) 秋葉美知子(訳) 2025年6月フィルムアート社刊

アーティストはいかにアクティビズムを実践してきたか。アクティビズムはいかにアートとカルチャーに映し出されてきたのか。

パリ五月革命からブラック・ライブズ・マターまで、社会を舞台にアートとアクティビズムが織りなしてきた関係性をひもとき、歴史の転換点をつくった抵抗の表現の足跡をたどるとともに、今日のアート・アクティビズムの緊急性を探る。
ソーシャリー・エンゲイジド・アート以後の時代における社会と芸術の関わりを考えるための必読書。

(フィルムアート社ホームページより)
https://www.filmart.co.jp/books/978-4-8459-2411-0/

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