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パフォーマンス映像&トーク:イトー・ターリ
《恐れはどこにある》

写真撮影:芝田文乃

この度、「パフォーマンス映像&トーク:イトー・ターリ《恐れはどこにある》」を開催します。
イトー・ターリは日本のパフォーマンスアーティストで、1996年にはパフォーマンス《自画像》でレズビアンとしてカミングアウトするなど、ジェンダーやセクシュアリティをテーマにした作品を発表しました。その後も、軍事下の性暴力や原発事故など、政治的・社会的な問題を扱うパフォーマンスに取り組みました。さらにアクティビストとしても活動し、ウィメンズ・アート・ネットワーク〈WAN〉やPA/FSPACEを運営し、人々の交流の場を作りました。

イトーの没後、知人からなるターリの会が、残された遺品を預かり、記録映像、書籍、エフェメラ(チラシなどの資料)を含む資料の整理を行なっています。
アーカイブについては、美術館などの公的施設で保存し歴史や制度に残すことも重要である一方、コミュニティからのアクセスをしやすくしたり、新しい世代に向けて人から人へ伝えていくことも必要です。
本企画では、イトーによるパフォーマンスの記録映像の上映に加え、アーカイブの保存・活用にまつわるトークを実施します。イトーが残した資料の整理に携わるターリの会と、アーティストのFAQ?をゲストに招き、立場や世代を超えて多角的に議論する場を作ります。

第一部の上映会では、パフォーマンス《恐れはどこにある》の記録映像を上映します。今回は、ターリの会の協力による資料整理の作業で見つかった、山上千恵子監督のWork-inN制作による全編映像(33分)を新たに公開します。
第二部のトークでは、FAQ?とターリの会をゲストに招き、アーカイブについて議論を行います。FAQ?には、プラットフォームとしての活動や、残された記録を通じたイトーとの関わりについてご紹介いただきます。ターリの会には、パフォーマンスの上演当時の状況や、資料整理の実情、アーカイブ化に向けた展望についてお話を伺います。ディスカッションでは、アーカイブの保存と活用について、立場や世代を超えて意見を交換し、今後のアーカイブの構築や活用、パフォーマンスの実践について考えます。

 

日時:8/2(土)15:00-17:00
第一部(15:00-15:40) 上映会《恐れはどこにある》
第二部(15:40-17:00) トーク(ゲスト:ターリの会、FAQ?)
場所:東京藝術大学 上野キャンパス 国際交流棟3階 コミュニティサロンマップNo.19
予約フォーム:https://forms.gle/VD6hmdxSSPKsTjPp6
問い合わせ:info-ga@ml.geidai.ac.jp

 

登壇者プロフィール

FAQ?(小宮りさ麻吏奈、谷川果菜絵)
アーティストの小宮りさ麻吏奈、谷川果菜絵により、2021年に始動したプラットフォーム。交換日記、イベント、展示、ZINEの発行、過去のアーティストのリサーチ・アーカイブなど、領域横断的に活動する。

ターリの会(にしむら、さときん)
イトー・ターリの遺品を整理し、その多岐にわたる活動の記録を後世に残すためのグループ。2025年の恵比寿映像祭(東京都写真美術館)をはじめとする展覧会やイベントで、イトーに関する資料の公開に協力している。

 

企画:杉本温子(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科長島確研究室)
協力:ターリの会、山上千恵子、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科
*本企画は東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了要件特定課題研究として実施されます
技術協力:前田菜々美

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