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Image Design: 陳敬元|Chen, Ching-Yuan

【ワーク・イン・プログレス】人魚が来る/津波が去る

日時:2025年7月18日(金)17:50 開場/18:00 開演
会場:東京藝術大学上野キャンパス 国際交流棟5F
上演時間:約15分
アーティスト:Betty Apple
*出入り自由・入場無料・予約不要

現在、交換レジデンスプログラム「TEA+」で、東京藝術大学に滞在中のアーティストBetty Appleによる展示&パフォーマンスイベントを開催します。

2025年、日本の漫画家・たつき諒さんの著書『私が見た未来』で描かれた「壊滅的な津波の予言」がSNS上で話題になり、多くの人がその“その日(7月5日)”を不安な気持ちで迎えました。YouTubeの地震速報ライブには、なんと19万人以上が集まり、儀式のような不思議なカウントダウンが始まったのです。

この社会現象をきっかけに、Betty Appleは半人半魚の妖怪アマビエをモチーフに祈願のワークショップを開催し、新潟の人魚伝説の地を訪れました。佐渡島から恋人に会うために泳ぎ続けた女性の悲しい物語をもとに、音と映像、写真によって構成される作品を制作しました。人魚は言葉を持ちませんが、音を発しようとします。人間の予言を理解できなくても、なぜか何度も災害の物語に呼び出されます。今回のパフォーマンスでは、ノイズ・音・意味のズレを通じて、言葉がどのように語られるかを解体していきます。予言と神話、災害と風景が交差するBetty Appleによる、異彩を放つ夜をぜひ体験しに来てください。

ベティ・アップル|Betty Apple
1986年、台湾生まれ。パフォーマンスアート、サウンドアート、電子音楽、DJ、ニューメディアを横断するマルチメディアアーティスト。彼女の創作活動は、身体政治とパフォーマンスを軸に、アート、ビジュアル、ライブストリーミング、電子音楽を融合させている。そのインスピレーションは、ポストコロニアルな台湾のミレニアル世代の経験に根ざし、レイブ文化、クィア理論、ポストヒューマンの文脈、台湾のアンダーグラウンド文化から深く影響を受けている。ローカルなオブジェクトやキッシュ文化を再解釈し、工業製品化されたエロティカのシンボル(バイブレーター、ランジェリー、シリコンの乳房など)をパフォーマンスに取り入れている。身体とオブジェクトのダイナミックな相互作用を通じて、混沌としたヒステリックな「マジカル・リアリズムの物語」を創造している。最近では、「マーメイド」をパフォーマンスのシンボルとして用い、テクノ・ミスティシズムの流動性を探求している。
https://bettyapple.art/

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