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特別公開シンポジウム
「フェミニズムアートと現代日本社会」
──「元始女性は太陽だった」のか?展 特別連携企画

2025年5月25日(日)、東京藝術大学にて特別公開シンポジウム「フェミニズムアートと現代日本社会」を開催します。本シンポジウムは、ニューヨークの非営利団体apexartによる国際公募展として採択された展覧会「『元始女性は太陽だった』のか?」の関連プログラムとして、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻・清水知子研究室との共催により行います。

本シンポジウムでは、出展アーティストである山本れいら、嶋田美子、みょうじなまえ各氏とともに、美術史家・アーティストの近藤銀河氏をゲストに迎え、現代日本社会におけるフェミニズムアートの意義と可能性について語り合います。

フェミニズムアートは、抑圧された声や見過ごされがちな経験を可視化し、社会に新たな問いを投げかけ、新たな視点をひらく力を持ちます。構造的な諸問題があらためて可視化される中で、アートはそれらの問題にどう応答しうるのでしょうか。

本シンポジウムでは、特に1990年代以降の日本において、フェミニズムアートがどのように社会と交差し、あるいは排除されてきたのかを振り返りながら、クィアの視点や教育的実践の必要性にも目を向け、今この時代にフェミニズムアートが果たしうる役割について、登壇者とともに多角的に議論していきます。

アート、ジェンダー、そして私たちが生きる社会のあり方に関心のあるみなさんと、考えを交わす場になればと思います。ご参加お待ちしております。

日 時| 2025年5月25日(日) 14:00〜16:00(13:30開場)
会 場|東京藝術大学上野キャンパス 音楽学部5号館109(MAP No.27)
定 員|200名
登壇者|山本れいら(アーティスト/キュレーター)、嶋田美子(アーティスト)、みょうじなまえ(アーティスト)、近藤銀河(美術史家・アーティスト)、清水知子(東京藝術大学教授/文化理論)
言 語|日本語
主 催|「『元始女性は太陽だった』のか?」展(apexart 国際公募採択企画)+東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 清水知子研究室
入場無料 ※要予約
予約フォーム:以下のお申込みフォームから事前予約をお願いいたします。
https://forms.gle/RZPDmR7U3Svptznk7

※当日はオンライン配信も予定しています。
オンライン視聴のお申し込みは下記のフォームからお願いいたします。(申込締切:5/24 12:00)
https://forms.gle/VT4k4CMPVM2WPg9m9

お問い合わせ:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教員室(リサーチ領域)
ga-research@ml.geidai.ac.jp

 

登壇者プロフィール

山本れいら(アーティスト/キュレーター)
東京都生まれ。日本の社会政治的状況を探求し、フェミニズムおよびポストコロニアリズムの視点を反映させた作品を制作している。彼女の作品は、日本の原子力史や戦後の制度的性暴力を批判的に考察し、またアニメやマンガ文化をフェミニズムおよびクィアの視点から再解釈する試みを行っている。

 

嶋田美子(アーティスト)
東京都生まれ。1982年にスクリプス大学を卒業し、2015年に英国キングストン大学で博士号を取得。嶋田は、文化的記憶やアジア太平洋戦争における女性の役割を加害、被害両方の視点をテーマに作品を制作している。版画、映像、パフォーマンス、リサーチやアーカイブの幅広い表現通してテーマの探求を行う。

 

みょうじなまえ(アーティスト)
兵庫県生まれ、2019年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、2019年、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画に入学。幼少期の記憶をはじめとする自身の経験をもとに、女性の身体、ジェンダー、アイデンティティを探求するインスタレーション作品を制作。文化やコミュニティが自己の定義に与える影響、そしてジェンダー・アイデンティティの枠組みが引き起こす歪みに着目し、社会がこれらのアイデンティティをめぐる概念をどのように形成するのかを表現を通じて問いかける。

 

近藤銀河(アーティスト/美術史家/パンセクシュアル)
中学の頃にME/CFSという病気を発症、以降車いすで生活。主に現代から見てレズビアン的と見える西洋美術の研究するかたわら、ゲームエンジンやCGを用いセクシュアリティをテーマにした作品を発表する。ライターとして雑誌「現代思想」「SFマガジン」「文藝」、書籍『『シン・エヴァンゲリオン』を読み解く』『われらはすでに共にある─反トランス差別ブックレット』『SF作家はこう考える』など寄稿多数。単著に『フェミニスト、ゲームやってる』。

 

清水知子(文化理論/東京藝術大学教授)
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。専門は文化理論、メディア文化論。著書に『文化と暴力――揺曳するユニオンジャック』(月曜社)、『ディズニーと動物――王国の魔法をとく』(筑摩選書)、『芸術と労働』(共著、水声社)、訳書にジュディス・バトラー『非暴力の力』『アセンブリー行為遂行性・複数性・政治』(共訳、青土社)、デイヴィッド・ライアン『9・11以後の監視』(明石書店)など多数。

 

展覧会概要
「元始女性は太陽だった」のか?
(In the beginning, Womankind was the sun – Weren’t we?)
会期: 2025年5⽉17⽇(⼟) – 2025年6⽉14⽇(⼟)
開廊時間: 11:00 – 18:00(⽕-⼟) ※⽇⽉祝休廊
会場: KOTARO NUKAGA Three
〒140-0002 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex I 3F
主催: apexart
展覧会HP: https://apexart.org/yamamoto.php

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