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マリリン・アーセムによる デュレーショナル・パフォーマンスの実践と研究

登壇者:マリリン・アーセム(パフォーマンス・アーティスト)

使用言語 : English、日本語 (通訳:池田哲)

日時:2025年5月26日(月)9:00~11:30 オンライン/対面 

場所:東京藝術大学上野キャンパス 国際交流棟3F コミュニティサロン(定員30名)

https://www.geidai.ac.jp/access/ueno  MAP No.19

(会場は変更の可能性もあります。変更になりましたら追ってお知らせします。)

対象:学生、学外一般 

企画: IPAMIA(#1)+東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科(GA)長島確研究室

問い合わせ:ipamiarchive@gmail.com 

予約フォーム:https://forms.gle/XYKKHN1TfxNpUohs6

 

この度、東京藝大GA長島確研究室とIPAMIAとの共同企画で、アメリカのボストンのアーティスト、マリリン・アーセムを招待し、対面/オンラインの講演を開催します。アーセム氏はオンラインでの参加です。

マリリン・アーセムは、1975年以来、ソロ・パフォーマンスから、大規模なサイトスペシフィック作品まで、多くのライブ・イベントを創作してきました。アメリカはボストンを拠点に、欧米、中東、アジアなど30カ国のフェスティバル、ギャラリー、美術館、などで作品を発表しています。また、アーセムは、ボストン美術館付属美術学校(SMFA)にで、1987年より、2014年に退職するまで27年間、パフォーマンスアートのさまざまな側面やその歴史、理論をカバーする複数のクラスをオーガナイズし、主に美術修士候補生を対象に、サイト・スペシフィック・ワーク(site-specific work)、デュレーション・ワーク(durational work)、フルクサスとダダ(Fluxus and Dada)、コンセプチュアル・アートにおけるパフォーマンス、コラボレーション・ワークなどの教鞭を取ってきました。退職後は、国際的にパフォーマンス・ワークショップの指導を増やしています。

アーセム自身の作品の多くは、デュレーショナル・パフォーマンスです。デュレーショナル・パフォーマンスとは、通常考えられているよりも長い時間、大きめの身体的負荷をかけて行われるパフォーマンスを示します。日本では、あまり馴染みがありませんが、ヨーロッパやアメリカではしばしば実践されてきた、時間とその⾝体との経験の哲学的側面をテーマにしたパフォーマンスアートの⼀つの定番です。おそらくアーセムは、そのもっともエキスパートの一人でしょう。そこで、彼女の実際の作品のことや、理論的研究、また、他のアーティストのパフォーマンスの事例なども話していただく予定です。さらに、アーセムは、アメリカでもっとも有名なアーティスト・ランの組織の一つ「Mobius」の設立者でもあり、ボストンという地域にて、半世紀にわたり、常に新しいアートの創造の機会を世代を超え継承し、国際的な交流にも尽力してきました。地域の継続的な活動、また、他者との協力関係の構築というのは、現代の若いアーティストたちにとって、もっとも関心の高いトピックの一つではないでしょうか? その活動についてのお話も聞けたらと思っています。 


#1 IPAMIA は、Independent Performance Artistsʼ Moving Images Archive の略で、2016 年設⽴。基本的には、パフォ ーマンスアートの記録動画のアーカイヴであるが、フライヤー、テキストなどの紙資料も収集しており、web site とイベントを通して、情報を 公開している。また、実践のプロジェクトとしての DPPT(Durational  Performance Project Tokyo)は、4 名のアーティストが参加し、⽂字通り、デュレーショナル・パフォーマンスを実践しつつ、研究も ⾏っている。DPPTのメンバーは、石田高大、北山聖子、山岡さ希子、山﨑千尋。今回の企画はこの4人による。https://ipamia.net/

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