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個展:「BLACK AND WHITE(ブラック・アンド・ホワイト)」
アーティスト: ピョトル・ブヤク

 

会期:2025年4月11日(木)- 20日(日)
時間:13:00-18:00
場所:東京藝術大学 上野校地 大学会館 2階 展示室

 

「Black and White」は、アーティスト・リサーチャーであるピョトル・ブヤクによる、三つのタイムベースド・メディア作品で構成された展示である。これらに共通するのは、色彩操作というジェスチャーである。意図的なグレースケール化、リサイズ、時間操作といった手法により、すでに詩的でシンプルなビジュアルが、コンセプチュアルな批評性と転覆性を備えた、より多様な表現へと変貌する。それは作家特有の簡潔なスタイルに通じるものである。

この展示は、仮設的な記録という枠組みの中で展開され、「disarmed burning light_s(武装解除された燃える光)」という観念に強く結びついている。映像の彩度を落とし、映画的な動作を遅らせ、あるいは過剰に拡大された写真プリントを複数用いることで、沈思的な動揺を誘う物語が構築されている。それは、作品が過去10年以上にわたって制作されたものであるにもかかわらず、現代の社会政治的な時代精神に対して的確なコメントを与えている。

さらに「BLACK AND WHITE」は、やや皮肉を込めてSDGsのアジェンダに言及している。責任ある消費、平和、正義、そして強固な制度といったテーマに取り組みつつ、それらをまるで鏡の裏側から描き出すように示している。

 

 

展示作品:
《 X 》

ビデオ、上映時間:15分07秒(2012年)
三角形に配置された10本の燃えるタバコを、境界線の視点から撮影した映像

 

《 HANABI 》ビデオ、上映時間:37分39秒(2019年)
日本の花火大会を記録した既存映像の再構成

 

《 B/W 》

写真インスタレーション、紙にプリント、84cm × 110cm の作品(24点)
東京各地の交番に設置された赤色灯のイメージ

 

略歴|ピョトル・ブヤク (Piotr Bujak)

1982年生まれ、ポーランド出身の学際的アーティスト、独立研究者。ポーランド・クラクフの美術アカデミー(MFA, 2009)、米国・サンフランシスコ美術大学(MFA, 2012)、日本・多摩美術大学(博士, 2022)を修了。フルブライト奨学生として、リン・ハーシュマン・リーソン、ルネ・グリーン、ステファニー・シジュコに師事。文部科学省国費留学生として久保田晃弘に学ぶ。現在は、東京藝術大学グローバルアート実践研究科の毛利嘉孝研究室にて、日本学術振興会(JSPS)特別研究員(PD)として在籍中。

アイデンティティ、政治、メディア、文化遺産に関する異文化間・比較的分析に主な関心を持ち、実践的なアートリサーチと実験的な人類学、社会批評を融合する。コンセプチュアリズム、ミニマリズム、アヴァンギャルド、アルテ・ポーヴェラなどに言及しながら、「DIY(Do It Yourself)」「ローバジェット」「クイック&ダーティ」「ヒット・アンド・ラン」といった戦略を用い、タイムベースド・メディア、演出されたパフォーマンス、インスタレーション、彫刻、デジタルプリント、ファウンド・オブジェクト、介入、さらにはヴァンダリズムまで、幅広い手法を駆使して作品を制作している。

 

コーディネーター江上賢一郎 (グローバルサポートセンター特任助教)


*本展示は JSPS 科研費 JP23KF0219 の助成を受けたものです。

協力:毛利嘉孝研究室

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