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トークイベント:モーガン・クエインタンス&ローラ・ハリス「スクリーンの社会学:江戸東京たてもの園の雰囲気を撮影する」

日時:4月16日(火)18:00-19:30
会場:東京藝術大学上野キャンパス 国際交流棟4F GA講義室

ゲスト:モーガン・クエインタンス(アーティスト/ライター)、ローラ・ハリス(社会学者)
司会:毛利嘉孝(東京藝術大学教授)

主催:東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 毛利嘉孝研究室
言語:英語

本トークでは、アーティストのモーガン・クエインタンスと社会学者のローラ・ハリスが、彼らの調査と調査のもとになる理論を紹介する。クエインタンスとハリスは、江戸東京たてもの園で撮影を行っており、建築の雰囲気の問題と、どのようにして美術館などの組織で建築の雰囲気が維持されているのかを考察している。このプロジェクトで問うているのは以下の疑問である。建築物はどのように感情をもつのか?この感情を維持しているのは誰の仕事なのか?このプロジェクトは、場所の肖像を創造することに関するクエインタンスの長い関心(たとえば、彼の「札幌からの手紙 Letter from Sapporo」(2021年を参照)とハリスの社会調査法としての映画という調査関心を継承している二人とも文化制度に関心を持っている。

本トークは、彼らのプロジェクトを「感性の民族誌(センソリー・エスノグラフィ)」の歴史に位置付ける。感性の民族誌は、フィールドの場の感性の質に関心を払っている主に文化人類学の調査実践の領域である。クエインタンスとハリスは、彼らのプロジェクトを構成する感性の民族誌の例と同時に、映像を制作しているアーティストたちの関連した作品を紹介する。

このトークが行われるのは、クエインタンスとハリスの「フィールドワーク」の途中で開催される。このために、二人がリアルタイムで考えているまだ回答のない問いを反映している。

略歴

モーガン・クェインタンス。ロンドンに拠点をもつアーティストでライター。彼の映像作品は、サンフランシスコのマクエヴェイ芸術財団やスウェーデンのKonsthall C、グラスゴーのデヴィッド・デイルなどの芸術祭や美術施設で上映されている。2023年にはニュークのMoMAの回顧上映の題目となった。また2022年ハンブルグのKurtzfilmフェスティヴァルでARTEアワード、2021年にスペインのプント・ド・ヴィスタで最優秀監督に贈られるJean Vigo賞、2020年デンマークのCPH:DOXのニューヴィジョン賞など多くの賞を受けている。

ローラ・ハリス(博士)。現在サウスハンプトン大学でアニヴァーサリー・フェローとして「実験映像制作と場の文化社会学」と名付けられたプロジェクトに取り組む文化社会学者。美術理論と社会学を背景に、芸術と芸術制度、そして視覚調査方法を関心領域としている。現在「カルチュラル・ソシオロジー」誌の書評編集者であり、英国社会学協会芸術社会学グループを運営している。

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