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ゲストトーク「一歩前へ take a step forward 行前一步」

広州における自己組織的実践に関する考察

中国、広州を拠点に活動するアーティスト/ディレクター、梁健华(Liang Jianhua)氏を招いてトークを行います。2010年代後半から活発化する広州の自己組織的な文化実践および自身が運営するスペース「HB Station」の活動と、80年代以降の中国現代美術の文脈における自己組織化の系譜について話していただきます。

2022年、武漢の友人らが開催した広州の自治スペース「前台osf」でのマーケット

概要

2016年以降中国広州の芸術実践のシーンでは、若手アーティスト、キュレーター、アクティビストたちが、インディペンデント・スペースや自己組織的な実践を立ち上げ、国内各都市の実践者たちとの相互支援ネットワークを形成している。パンデミック以後、中国社会の様相は厳しさを増しており、これらの自己組織化的スペースは、この期間の特殊な状況に対する実践戦略として、一定のリスクを伴いつつも公共生活のニーズに応じようとしている。

今日のこうした諸実践を、東アジア諸国におけるアナキズム的活動、社会的介入のアート、コミュニティ実践と結びつけることは容易だが、1980年代以降の「チャイナ・アール・ヌーヴォー運動」を見ると、そこに断続的な傾向性を捉えることができる。アール・ヌーヴォー運動の2つの異なる段階において芸術家たちが選んだ行動戦略を包括的に捉え、それらを比較することで、今日の公共生活における中国現代美術の半合法的アイデンティティと、その結果として生じた特殊な状況、そして対処的戦略としての自己組織的実践について、より明確な理解を提供したい。

梁健华(アーティスト / HBステーション・ディレクター、広州)


日時:2023年10月3日(火)18:00-20:00
会場:東京藝術大学 上野キャンパス・大学会館2F GSC講義室
言語:英語
講師:梁健华 (アーティスト、HB Station ディレクター)
聞き手:毛利嘉孝(大学院国際芸術創造研究科教授)
司会:江上賢一郎(グローバルサポートセンター特任助教)

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