Skip to content

東京都足立区を拠点に、音をテーマにしたアートプロジェクトを展開する「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」。そのプログラムの1つ、「イミグレーション・ミュージアム・東京(以下、「IMM東京」)」は、アートを通じて、日本に暮らす海外ルーツの人びとと出会うきっかけをつくってきました。また、ミュージアムと謳いながら特定の拠点を持つことなく、「移民」のように足立区のいたる所を転々としながら活動しています。

2021年12月、約10年間の活動の集大成として、多文化社会をテーマにした多国籍美術展・「わたしたちはみえている – 日本に暮らす海外ルーツの人びと – 」を開催します。母国を離れ日本の地で暮らす彼/彼女らは、日々の生活の中でどのように他国の文化に「適応」し、その中で自らの文化を「保持」し、さらには「融合」しているのでしょうか。展覧会では、IMM東京が掲げる「適応」、「保持」、「融合」というキーワードを、ホスト&ゲストアーティストたちによる「作品展」、海外ルーツを持つ表現者たちによる「公募展」、多文化社会に取り組む団体の「活動紹介展」という3つのアプローチで紐解きます。

[特設WEBサイト] https://immigration-museum-tokyo.com/

◆開催概要 【入場料無料】
[日時] 令和3(2021)年12月11日(土)~26日(日)13時~19時
[場所] 北千住BUoY (足立区千住仲町49-11)、仲町の家(足立区千住仲町29-1) 
   ※北千住BUoY:火曜休み 仲町の家:火~木曜休み
※ 会場が混雑した場合、入場制限をする可能性がございます。展覧会の最新情報は特設WEBサイトをご覧ください。
※ 会期中は関連イベントも開催予定です。イベント詳細は特設WEBサイトにて随時発表いたします。
※ 新型コロナウイルス感染症の状況等により、プログラム内容は変更になる場合がございます。

◆ディレクターズ・ステートメント:岩井成昭(美術家、イミグレーション・ミュージアム・東京 主宰)
東京で開催されたオリンピック・パラリンピック終了後も、COVID-19に行動を限定される生活が続いています。同様に、国内に280万人以上存在する在留外国人の生活にも、私たち以上に大きな負荷がかかっています。オリンピックは彼ら/彼女らの生活に想いを馳せる機会にはなりませんでした。しかし、私たちが彼らを想うイマジネーションが失われたわけではありません。この時代にこそ彼らに関心を向けること、そして彼らからの発信を紹介することが、イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM東京)にできることだと思います。
IMM東京は昨年2020年に活動10周年を迎え「美術館・わたしたちはみえている ― 日本に暮らす海外ルーツの人びと」という展覧会を開催予定でしたが、結果的にオンライン公開になりました。本展は昨年度の内容に追考と編集を進めた、満を持しての実地開催での展覧会となります。

◆展覧会構成
1. ホスト&ゲストアーティストによる「作品展」
現代日本における「移住と移民・多文化社会」をアーティストたちはどのように見つめ、作品を制作しているのでしょうか。IMM東京主宰の岩井成昭が、岩根愛、高山明、李晶玉の3名のゲストアーティストを招き、それらのアプローチを紐解きます。
出展作家(順不同):岩根愛、高山明、李晶玉、岩井成昭

李晶玉《Olympia 2020》(2019)
協力:株式会社SBIC、Gallery Q

2. 海外ルーツを持つ表現者たちによる「公募展」
2020年度、国内に暮らす海外ルーツを持つ人びとの作品をプロ・アマ問わず公募し、約100点以上の作品が集まりました。そのなかから、日々の生活の中でつくられた手芸品や、普段の暮らしを映したスナップ写真、自国文化と日本文化を混ぜ合わせた芸術表現など、日常の感性や思考が垣間見える約30点の作品を展示します。

Cedric Rolando – Neoyume
《#東京の決まり文句-1:14 銭湯》(2020)

3. 多文化社会に取り組む団体の「活動紹介展」
国内には多文化社会の在りようを探るさまざまな団体が活動しています。
なかには、その活動にアートを積極的に取り込んでいる事例もあります。それぞれの願う風景を映し出そうと活動を続ける団体をアーティストユニットL PACK.による空間デザインのもと紹介します。
参加団体(14団体、50音順)
一般社団法人kuriya/イミグラジオ〜アーツ前橋多文化放送局〜/カナガワビエンナーレ国際児童画展/公益財団法人可児市文化芸術振興財団/公益財団法人国際文化フォーラム/THE アート・プロジェクト多文化読み聞かせ隊/東京外国語大学 多言語多文化共生センター/東京で(国)境をこえる/特定非営利活動法人アデイアベバ・エチオピア協会/特定非営利活動法人多文化共生リソースセンター東海/特定非営利活動法人ダンスボックス/マルパ(MULPA)/みえ市民活動ボランティアセンター/武蔵野美術大学・カシオ計算機株式会社
空間デザイン:L PACK.

4. 市民リサーチャー・IMMねいばーずによる「リサーチ成果展」
IMM東京では、市民リサーチャー「IMMねいばーず」を公募し、多文化社会に関心のある学生や社会人、アーティスト活動をしている留学生など、多様な背景を持った多世代のメンバーと活動を行っています。定期的に集い、議論やフィールドワークを通じて多文化社会について考えてきた成果として、本展では、私たちの身の回りで複雑に絡み合う「滲み出る多文化」と「食」をテーマに展示を行います。



◆関連イベント
①オープニングイベント:多文化社会とオリンピック
日時:2021年12月11日(土)19:00~21:00(開場18:30)
会場:東京藝術大学 千住キャンパス 第7ホール
ゲストアーティスト:岩根愛、高山明、李晶玉
モデレーター:岩井成昭(IMM東京主宰)
定員:60名(事前申込優先) ※当日も余裕があれば参加可能

②トークイベント:アート×SDGsの可能性 -アートは社会になにをなげかける?-
日時:2021年12月19日(日)19:00~21:00(18:30開場)
会場:東京藝術大学 千住キャンパス 第7ホール
ゲストスピーカー:近藤やよい(足立区長)、日比野克彦(アーティスト、東京藝術大学美術学部長)
コメンテータ―(オンライン):岩井成昭(美術家、IMM東京主宰)
モデレーター:熊倉純子(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授)
定員:60名(事前申込優先) ※当日も余裕があれば参加可能

③クロージングイベント:写真で観る内なる国際化?!─名越啓介スライドトーク『Familia 保見団地』─
日時:2021年12月25日(土)19:00〜20:30(18:30開場)
会場:東京藝術大学 千住キャンパス 第7ホール
ゲスト:名越啓介(写真家)、岩井成昭(IMM東京主宰)
モデレーター:熊倉純子(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授)
定員:60名(事前申込優先) ※当日も余裕があれば参加可能

出演者詳細はこちら:https://aaa-senju.com/imi

★上記イベントのお申し込み方法
[WEBフォーム] https://aaa-senju.com/contact
[お電話] 03-6806-1740(13:00~18:00、火曜・木曜除く)
[メール] info@aaa-senju.com
件名に参加を希望されるイベントのタイトル(例:多文化社会とオリンピック)をご記入いただき、代表者氏名(ふりがな)、参加人数、ご連絡先(電話番号・メールアドレス)をお伝えください。
※「info@aaa-senju.com」からのメールを受信できるように設定してください。
※ 個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用します。
※ プログラム内容は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。



イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM東京)とは
地域に居住する外国人と市民が現代アートの手法を用いて交流し、そのコミュニケーションの蓄積を作品としてアーカイブ化しながら、ミュージアムをつくることをめざす取り組みです。美術家の岩井成昭が中心となり、独自のコンセプトで活動を続けています。

アートアクセスあだち 音まち千住の縁(通称「音まち」)とは
アートを通じた新たなコミュニケーション(縁)を生み出すことをめざす市民参加型のアートプロジェクトです。足立区千住地域を中心に、市民とアーティストが協働して、「音」をテーマにしたさまざまなまちなかプログラムを展開しています。日本家屋「仲町の家」も文化サロンとしてオープン中!
※本事業はアーツカウンシル東京の「東京アートポイント計画」として実施しています。

主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、
東京藝術大学音楽学部・大学院国際芸術創造研究科、特定非営利活動法人音まち計画、足立区
助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団、公益財団法人 花王 芸術・科学財団、公益財団法人 福武財団、
東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト

Back To Top