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私たちが「見知らぬもの(=stranger)」と見做すもの、それは一体なんでしょうか。初めて出会うものや知らなかったことに対する認識とするならば、今日私たちの前に現れた未知のウイルスもまた、その一つかもしれません。ウイルスは、私たちの慣れ親しんだ環境を一変させました。そうした状況に戸惑う我々も「不慣れな人(=stranger)」と言えるでしょう。 本展は世界中の多くの場所がパンデミックに直面している状況下で開催されます。移動が制限される中、私たちは、それぞれの場所で、様々な問題に向き合う国内外の10名のアーティストと協働し、複数の文脈を展覧会場に運んでくることを企図しました。見知らぬ場所の記憶や物語と出会うことが難しくなり、自分の場所ですら不確かになりつつある現在、グローバルな視点とローカルな視点、定住と放浪の間を行き来しながら制作を行うアーティストたちの芸術実践の中にこそ、捉え辛くなってしまった世界の様相を別の角度から見つめ直す手がかりがあるはずです。 本展が、未知なる誰か、そしてまだ見ぬ自分自身を迎え入れ、世界の新しい諸相を知ることができる場となることを願います。

会期:2021/3/20th Sat. – 4/7th Wed.(月曜休館)
時間:10:00 – 18:00(入場は閉館の30分前まで)
入場:無料・要予約
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため日時指定オンライン事前予約制です。ご予約はこちらから。
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館

出展アーティスト:
遠藤薫|Kaori Endo
藤井光|Hikaru Fujii
シルパ・グプタ|Shilpa Gupta
鎌田友介|Yusuke Kamata
アーシャ・マラクリナ|Asya Marakulina
門馬美喜|Miki Momma
イルーヤン・モンテネグロ|Yllang Montenegro
スプツニ子!|Sputniko!
蔡佳葳|Charwei Tsai
横山奈美|Nami Yokoyama

主催:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻
共催:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
企画:東京藝術大学大学 大学院 国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻キュレーション領域 修士課程在籍生、 長谷川祐子教授授業科目「アートプロデュース演習|キュレーションI」履修生+聴講生
助成:藝大フレンズ賛助金助成事業
協力:KENJI TAKI GALLERY、ターナー色彩株式会社
メインビジュアル:曹語宸
監修:長谷川祐子(東京藝術大学教授、東京都現代美術館参事)
共同キュレーター:[修士課程在籍生]Kawthar Alzaid/方玚/Ekaterina Kuzmina/松江李穂/中谷圭佑/Ness Roque[研究生]福士弥華/渡辺俊夫[聴講生]中本憲利

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