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Thermo-cruising, 2020 © Yoichi Kamimura + Seiha Kurosawa

上村 洋一 + 黒沢 聖覇
冷たき熱帯、熱き流氷

Floating Between the Tropical and Glacial Zones

現在、本学博士課程在籍中の黒沢聖覇さんによる展覧会が、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)本郷にて開催中です。詳細は以下の通りです。ぜひ足をお運びください。

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企画コンセプト
今日、地球温暖化に代表される自然環境を巡る地球規模の問題は、国境を超えて多くの人々の関心を呼んでいます。こうした問題は、各地の生態系における自然科学的な観点にとどまらず、極めて政治的、経済的な観点とも連動し、また昨今の芸術表現の潮流にも大きな影響を与えています。本企画は、北海道大学との連携・協力のもとオホーツク海における流氷の調査及び作品制作を行ってきたアーティストの上村洋一と、ブラジルのアマゾン地域の自然環境・文化を調査したキュレーター及びアーティストの黒沢聖覇の2名による新しい環境観を志向する共同調査/制作プロジェクトとなります。都市生活からは遠く離れた「極地」ともいえる場所における環境変化が、地球規模の生態系と私たちの現実を巻き込んでヒートアップし「熱さ」へと向かっていく現代。本企画は北海道オホーツク海における流氷と、それとは正反対のアマゾンの熱帯雨林のリサーチから得た成果を、「冷たさ」と「熱さ」の対比を用いながら、その2つを重ね合わせることで環境に対する新たな観点を提示することを目指します。

※本企画は、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)の企画公募プログラム「OPEN SITE」において、国内外より応募のあった161企画の中から、展示部門4企画のひとつとして採用されています。

開催概要
会期: 2021年1月9日(土) ― 2021年2月7日(日)
休館日: 1/12、1/18、1/25、2/1
*TOKAS本郷は、東京都の方針に則り、新型コロナウイルス感染症( COVID-19)の感染拡大を防止する観点から、2021年1月9日(土)~1月11日(月・祝)を臨時休館。なお、1月13日(水)からは通常通り開館予定。
会場: トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)本郷 スペースB(2F)
住所: 〒113-0033 東京都文京区本郷2-4-16
開館時間: 11:00-19:00
主催: 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館育成支援課
助成: 東京藝術大学「I LOVE YOU」プロジェクト2020
協力: HB.Nezu、The 5th Floor
共同キュレーション: 髙木 遊

アーティスト・トーク
出演:上村洋一、黒沢聖覇、髙木遊
ゲスト:服部浩之(キュレーター/秋田公立美術大学大学院准教授)
日時: 2021年1月24日(日) 14:00-16:00
会場: TOKAS本郷 スペースB (3F)
※以下リンクより無観客ライブ配信
https://www.youtube.com/watch?v=BT2FHfxTeA0
問い合わせ:
黒沢 聖覇 / seiha1991@gmail.com
The 5th Floor / info@5thfloor.org

アーティスト / キュレーター
上村 洋一 (かみむら・よういち)
1982年生まれ。視覚や聴覚から風景を知覚する方法を探り、主にフィールド・レコーディングを素材にインスタレーションやサウンド・パフォーマンス、音響作品などを制作し国内外で発表している。フィールド・レコーディングを「瞑想的な狩猟」として捉え、その行為を通して、人間と自然との曖昧な関係性を考察し、そこで生じる感覚を表現する。主な展覧会に、「道草展 : 未知とともに歩む」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、水戸)、「札幌国際芸術祭 2020」(札幌)、「emergencies!039《Hyper- thermia――温熱療法》」(NTT Inter Communication Center、東京)など。
ウェブサイト: www.yoichikamimura.com

黒沢 聖覇 (くろさわ・せいは)
1991年生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科博士課程在籍。タイランドビエンナーレ2021コラート、コ・キュレーター。自然環境・社会・精神の領域を横断する近年の新しいエコロジー観と現代美術の関係性を研究。主な展覧会に、第7回モスクワビエンナーレ「Clouds⇆Forests」(トレチャコフ美術館新館、モスクワ)アシスタントキュレーター。ジャポニスム2018「深みへ─日本の美意識を求めて─」(ロスチャイルド館、パリ)、「欲望:20 世紀の初めからデジタル時代にいたるまでのアートと欲望のあり方の変遷」(アイルランド国立現代美術館、ダブリン)等にアーティストとして映像作品を出品。
ウェブサイト: www.seihakurosawa.com

髙木 遊 (たかぎ・ゆう)
1994年京都生まれ。東京藝術大学国際芸術創造研究科修了。ホワイトキューブにとらわれない場での実践を通して、共感の場としての展覧会のあり方を模索している。HB. NezuおよびThe 5th Floor 共同主催。主な参加展覧会に「生きられた庭 / Le Jardin Convivial」(京都, 2019)、「The Drowned World Anchor / 沈んだ世界のアンカー」(東京, 2019)、「Allscape in Hall」(京都, 2020)

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