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Meeting アラスミ!連続講座「新しい文化政策」を考える~フィールドワーク編 
地域に根差すアートの現場を学ぶ受講生を募集します!

【概要】

本講座では、異なる領域の協働により社会に新たな回路を創り出す「新しい文化政策」の可能性を模索します。本編では、地域のアートプロジェクトや拠点などに赴くフィールドワークを行います。また、研究者や実践者を招き、計4回にわたる講座・フィールドワーク検証会に加え、最終回には一般公開のシンポジウムを実施します。

第1回・2回は、先進事例や理論の研究として、まちづくり分野とアーティスト・イン・レジデンス施設からのゲストを迎え、その研究や実践から学び、文化政策としてのあり方を探るレクチャーを行います。

第3回・4回は、フィールドワークの発表とフィードバックを繰り返し、専門家からのアドバイスの機会を設けます。

第5回は、一般公開のシンポジウムを開催し、フィールドワークの各チームの発表と専門家からのフィードバックをもらいます。

フィールドワークでは、受講者がチームに分かれ、足立区、墨田区、台東区のアートプロジェクトのうち一つの事例を選び現場をリサーチします。チームには、いずれかの区担当者が入り、自区以外の自治体をリサーチすることで相互的なレビューを行います。区職員やアートマネージャーといった現場のリアルな声に触れながら、隣接する3区における文化的な実践や政策の共通点や違い、それぞれの特色を学び合い、受講生同士で考えを深めていきます。フィールドワークのチーム分けは、事前の受講ガイダンス時にお知らせします。

 

【Meeting アラスミ!とは】

すみだ川界隈の地域(=アラウンドすみだ川 通称アラスミ)において、「地域の文化芸術を推進するプラットフォーム」、「地域の連携・協働を推進するプラットフォームの形成」に着目し、先進的な事例に取り組む自治体と協力して学びと実践の場を提供する人材育成プロジェクトです。

 

【受講対象者】

地域に根差した文化芸術事業やそれを支える文化政策に関心のある行政職員、外郭団体・NPO職員、アートマネージャー、アーティスト、研究者、大学生、市民

 

【会場】

東京藝術大学 千住キャンパス 2階 大会議室(予定)
120-0034 東京都足立区千住1-25-1
北千住駅西口より徒歩約5分(JR常磐線、東京メトロ千代田線・日比谷線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス) 

※今後の状況によっては、オンライン開催となる場合がございます。

 

【日程/テーマ】

第0回:2020年10月6日(火)15時~17時(予定)/受講ガイダンス

第1回:10月27日(火)15~18時/官能都市とは 

第2回:11月10日(火)15~18時/地域とアーティスト・イン・レジデンス

第3回:12月1日(火)15~18時/フィールドワーク中間発表

第4回:2021年1月23日(土)15~18時/フィールドワーク発表

第5回:2月23日(火・祝)15~18時/公開シンポジウム

 

【各回の詳細と講師】

第1回「官能都市とは」

都市の価値を「官能」という視点から捉え、都市本来の魅力や人々のアクティビティに着目したLIFULL HOME’S総研による報告書、「Sensuous City [官能都市] ― 身体で経験する都市;センシュアス・シティ・ランキング」を製作した島原万丈氏を招いてレクチャーを開催します。都市再生や地方創生によってまちの風景が変化している今日において、機能や利便性に集約されないまちの魅力とはいかなるものか、住む人々の視線に寄り添った評価軸について学び、ディスカッションを行います。 

■ゲスト講師プロフィール

 

 

 

 

 

 

 

 

島原万丈(しまはら まんじょう)
株式会社LIFULL
LIFULL HOME’S総研 所長

1989年株式会社リクルート入社。グループ内外のクライアントのマーケティングリサーチおよびマーケティング戦略策定に携わる。2005年よりリクルート住宅総研へ移り、2013年3月リクルートを退社。同年7月、株式会社LIFULL(旧株式会社ネクスト)に設置された社内シンクタンクLIFULL HOME’S総研所長に就任。独自の調査研究レポート(*)を元に、ユーザー目線での住宅市場の調査研究と提言活動に従事。一般社団法人リノベーション協議会設立発起人、一般財団法人武蔵野市開発公社フェローほか、国土交通省や地方自治体の各種委員を歴任。主な著書に『本当に住んで幸せな街 全国官能都市ランキング』(光文社新書)がある。

*LIFULL HOME’S総研で発表した調査研究レポート

2014年『STOCK & RENOVATION 2014』
2015年『Sensuous City [官能都市] 』
2017年『寛容社会 多文化共生のための〈住〉ができること』
2018年『住宅幸福論Episode1 住まいの幸福を疑え』
2019年『住宅幸福論Episode2 幸福の国の住まい方』
2020年『住宅幸福論 Episode3 ひとり暮らしの時代』

 

第2回「地域とアーティスト・イン・レジデンス」

まちが持つ地域資源を新たに掘り起こし、アーティストによる滞在制作を促すことで市民と芸術活動の関係を編みなおす兵庫県豊岡市の城崎国際アートセンターの事例を取り上げます。地域におけるアーティスト・イン・レジデンスの活動を参考に、まちとアーティストや表現活動との関わりを、文化・観光・産業など様々な政策的観点から議論します。

■ゲスト講師プロフィール

 

 

 

 

 

 

 

 

吉田雄一郎(よしだ ゆういちろう)
城崎国際アートセンター(KIAC)プログラム・ディレクター

1979年、兵庫県出身。大学卒業後、都内のアートセンターや舞台芸術祭にてコーディネーターとして勤務したのち、2015年から兵庫県豊岡市の舞台芸術のAIR施設KIACのプログラム・ディレクターとして、滞在アーティストの選定や主催公演などの年間プログラムの企画立案に携わっている。一般社団法人POST代表理事/演劇カンパニー・マレビトの会のメンバー

Photo:鈴木竜一朗

 

第3回「フィールドワーク中間発表」

各グループが行ったフィールドワークの情報を共有し意見を出し合いながら、新たな文化政策の方向性を描きます。既存の文化施設ありきではなく、個々の企画に合わせて地域で柔軟に実施されるアートプロジェクトを取り上げ、次なるプラットフォームや文化政策のあり方について考えます。自治体職員と講師による講評を交え、最終報告会に向けてリサーチ内容をブラッシュアップします。 

■講師プロフィール

 

 

 

 

 

 

 

 

熊倉純子(くまくら すみこ)
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 教授

パリ第十大学卒、慶應義塾大学大学院修了。企業メセナ協議会を経て、東京藝術大学教授。アートマネジメントの専門人材を育成し、「取手アートプロジェクト」、「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」など、地域型アートプロジェクトに携わりながらアートと市民社会の関係を模索し、文化政策を提案する。東京都芸術文化評議会文化都市政策部会委員、文化庁文化審議会文化政策部会委員などを歴任。監修書に『アートプロジェクト 芸術と共創する社会』他。

 

第4回「フィールドワーク発表」

受講生による3区のフィールドワークの成果を発表し、新たな文化政策のあり方や、行政間の広域連携を実現するプラットフォームの可能性や課題について意見を共有します。受講生が観察者となり各区の事業について評価をしつつ、当事者である3区が文化政策の効果や課題を参加者の多様なの視点から新たに発見する場を目指します。最後には、3区の文化担当職員のフィードバックとともに、文化政策の専門家である吉本光宏氏による講評を行います。 

■ゲスト講師プロフィール

 

 

 

 

 

 

 

 

吉本光宏(よしもと みつひろ)
ニッセイ基礎研究所 研究理事・芸術文化プロジェクト室長

1958年徳島県生まれ。早稲田大学大学院修了後、社会工学研究所などを経て1989年から現職。東京オペラシティ、国立新美術館、いわきアリオス等の文化施設開発、東京国際フォーラムや電通新社屋のアート計画などのコンサルタントとして活躍する他、文化政策、文化施設の運営・評価、創造都市等の調査研究に取り組む。文化審議会委員、東京2020組織委員会文化・教育委員、東京芸術文化評議会評議員、企業メセナ協議会理事、東京藝術大学非常勤講師などを歴任。

Photo:鈴木穣蔵

 

第5回「公開シンポジウム」

第4回の講評をふまえた受講生のフィールドリサーチ結果を、一般に向けて報告するシンポジウムを開催します。リサーチから見えてくる新たな文化政策のあり方を、多領域の政策分野との連携やアートプロジェクトとプラットフォーム形成という観点から再考します。行政と市民が協働して行う文化・芸術事業が、社会にどのような価値を生み出すのか、ゲスト講師を交えて考えます。 

■ゲスト講師プロフィール

 

 

 

 

 

 

 

 

小林真理(こばやし まり)
東京大学大学院人文社会系研究科(文化資源学研究専攻)教授

専門は、文化政策学、文化経営学、文化資源学。文化政策の企画立案、文化行政制度の研究を行う。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程を満期退学。早稲田大学助手、昭和音楽大学助手、静岡文化芸術大学講師を経て、2004年に東京大学に着任、現在に至る。博士(人間科学)。さまざまな地方自治体で文化行政制度の運営や制度設計に関わる。単著に『文化権の確立に向けて〜文化振興法の国際比較と日本の現実』他。

 

■全体モデレーター

 

 

 

 

 

 

 

 

森隆一郎(もり りゅういちろう)
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 特任助教

ティアラこうとうやいわき芸術文化交流館アリオスで制作やマーケティングセクションを率いたのち、アーツカウンシル東京でPRディレクターを務める。現在は、芸術・文化事業の企画・制作・広報・コンサルティングなどを手掛ける「渚と」主宰。 ほかに、さいたま市文化芸術都市創造審議会副会長、(公財)東京シティ・バレエ団アドバイザー、全銀座会G2020プロジェクトアドバイザーなど。早朝の文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」を隔週でオンライン開催中。共著に「文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと」(水曜社)。

 

【応募方法】

定員:15名 
締め切り日:8月31日(月)
応募フォーム(URL参照)に必要事項をご記入の上、お申し込みください。応募者多数の場合は、応募者の専門分野などのバランスを考慮し、選考させていただきます。
https://forms.gle/oo3aR9j2ynjmxSyv7
※受講料無料

 

【お問い合わせ先】

Meeting アラスミ!連続講座運営事務局 arasumi.study@gmail.com
WEB:https://arasumi.geidai.ac.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/meetingarasumi/

※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内のみに使用します。
※内容は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

2020の先にある新たな文化政策を実現するための広域連携について思考し実践する人材育成講座 Meeting アラスミ!

主催:東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科
助成:令和2年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業
後援:足立区、墨田区(予定)、台東区(予定)
協力:「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会(予定)

企画総括:熊倉純子
企画運営:森隆一郎、長尾聡子、楊淳婷、槇原彩、韓河羅

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