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特別講義 :資本主義とアーティストの目

―クリストファー・ボーリガード / 渡邊拓也 / ルース・ウォーターズによるリサーチプレゼンテーション―

 

私たちの生きる社会を成立させているにもかかわらず、捉えどころのない資本主義について、アーカスプロジェクトのレジデンスプログラムで滞在制作を行う3名のアーティストのリサーチから考えます。クリストファー・ボーリガード、渡邊拓也、ルース・ウォーターズらは、当事者や研究者へのインタビューを交えながら、「2つの東京オリンピックと都市開発」、「地域社会とブラジル人コミュニティ」、「宇宙開発と人間の心理」など、多彩な視点から、それぞれのイマジネーションとともに社会の一片を描き出そうとしています。2019年の私たちが生きる社会について、現在進行形のアーティストのリサーチから考えてみませんか?

この特別講義は、国際芸術創造研究科毛利嘉孝研究室とアーカスプロジェクトの共同で開催します。

 

【日        時】10月24日(木)18:30-20:30 (開場18:00)

【会        場】東京藝術大学 上野音楽学部キャンパス 大学会館2階GA講義室(大学食堂キャッスルの上)

【ス ー】

クリストファー・ボーリガード

渡邊拓也

ルース・ウォーターズ

*英語から日本語への簡単な通訳がございます

【モデレーター】小澤慶介(アーカスプロジェクト ディレクター)

【参   加   費】無料

【申        込】不要

——————— 報告者 ———————

クリストファー・ボーリガード / Christopher Beauregard

1981年アメリカ、アイダホ州生まれ。現在ベルギー、ブリュッセル在住。カーネギーメロン大学にてファインアートを学んだ。ボーリガードは、労働と余暇の関係に関心を持ち、主にオブジェを用いたインスタレーション作品を制作している。都市の構造と人間の行動を観察しながら、労働によって編み込まれる日常とその空隙に生まれる遊びの関係を、有機物と無機物また質感の異なる素材を組み合わせることによって軽やかに浮かび上がらせる。
Beauregard was born in Idaho, USA in 1981, and lives and works in Brussels, Belgium. He received an MFA from Carnegie Mellon University. Beauregard is interested in relationships between work and leisure, and primarily produces installations using objects. While observing the structures of cities and human behavior, he applies a light touch to exploration of connections between day-to-day life, of which labor forms the primary fabric, and play that emerges in the interstices of this fabric, combining organic and inorganic materials with various textures.

A still-life is just a game of proximity, 2018
撮影:Fabrice Schneider

 

渡邊 拓也 / Takuya Watanabe

1990年東京生まれ、在住。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。調査や聞き取りを通して出会ったある個人の境遇を取り上げながら、逆説的に社会の構造や力を明かすような映像インスタレーションを制作している。もともと陶芸をやっていた渡邊だが、ある時訪れた陶器のタイル工場で目にした工員の単純作業に着想を得て制作した、労働をテーマにした作品《工員K》、また、兄弟の関係と家庭内暴力を巡る出来事をモチーフに、郊外や家族をテーマにした作品《弟の見ていたもの》などをこれまでに発表してきた。

Watanabe was born in Tokyo in 1990, and lives and works there today. He earned an MFA in Inter-Media Art at Tokyo University of the Arts. While addressing the circumstances of individuals he meets through research and interviews, Watanabe produces video installations that paradoxically reveal the structures and power dynamics of our society. Watanabe originally studied ceramics, but after encountering the repetitive tasks of workers he observed at a ceramic tile factory, he produced Factory worker “K” dealing with the theme of labor, and has presented other works such as The things his brother was seeing, which focuses on suburbs and the family while addressing themes of sibling relationships and domestic violence.

《工員K》2017

 

ルース・ウォーターズ / Ruth Waters

1986年イギリス、ランカスター生まれ。現在はロンドンを拠点に活動している。ゴールドスミスカレッジにてファインアートを学んだ。ウォーターズは、高度にネットワーク化された現代において、過密になるコミュニケーションが現代に生きる人々に及ぼす「不安」に関心を寄せている。インターネット上の資料の調査や当事者への聞き取りなどをもとに自ら脚本を書き、セットを設え、撮影し、映像インスタレーションとして発表する。

Waters was born in Lancaster, UK in 1986, and lives and works in London. She studied fine art at Goldsmiths, University of London. Waters is concerned with anxiety arising from incessant communication among people of today in our current, highly networked era. Based on research into materials on the Internet and interviews with affected people, she writes scripts, creates sets, shoots footage, and presents work in the form of video installations.

Emotion Over Raisin, 2019

撮影:Rocio Chacon

 

【主催】東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科毛利嘉孝研究室/アーカスプロジェクト実行委員会

【お問合せ先】東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 https://ga.geidai.ac.jp/inquiry/

作家の滞在についてはアーカスにお問い合わせください。

〒302-0101茨城県守谷市板戸井2418もりや学びの里内 アーカススタジオ(担当:外山)

画像の提供等につきましては、こちらのメールアドレスにご連絡ください。

TEL:0297-46-2600  E-mail:arcus@arcus-project.com  Web:http://www.arcus-project.com

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