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特別講義
大久保美紀
「大学を面白くし、出来事を創り上げるための
外国人講師の挑戦」

批評家/研究者でありパリ第8大学造形芸術学部講師の大久保美紀氏をお迎えして、一般公開の特別講義を開催します。ぜひ聴講ください。

日時:2017年5月23日(火)16:30〜18:00
場所:東京藝術大学上野キャンパス 音楽学部 5号館 406教室
ゲスト講師:大久保美紀[パリ第8大学造形芸術学部授業担当講師]
司会:毛利嘉孝[東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授]

mikiokubo

講義アブストラクト:
2011年より6年にわたるパリ第8大学の造形芸術学部で授業担当講師の経験を通じて、タイトルのない外国人講師がいったいどうやって大学をおもしろくするか、学生を巻き込んで出来事を創り出せるか、企画を具体的に実現できるのか、実践を通じて考えてきました。担当授業は「自己表象とモバイルメディア」および「現代的ドラマツルギーにもとづく文学創作」という講義および演習授業。学生の作品は、教員との閉じられた交換に終わらせることなく、ウェブサイト「 le cours 」ですべて共有しています。授業内容に関係する範囲内で、これまでさまざまな表現者(パフォーマー、写真家、ダンサー、美術家)に特別講義をお願いし、ワークショップ(アトリエ)も実現し、参加学生と講演者を結びつける努力をしてきました。批評家/研究者として、アーティストと彼らの仕事を紹介するテクスト執筆に取り組み、日本人としての視線や考え方に立脚し、展覧会やアートイベントの企画、カタログ制作、関連イベント内講演者としてコミットしてきました。
本特別講義では、タイトルのない外国人講師がいかに大学教育にコミットし、これを独自の方法で盛り上げ、プロジェクト実現のメソッドをつくるのか、「エイリアン」として出来事を創るチャンスを得たとき、これをどのように最大限活用するのか、教育者、研究者、批評家、エッセイスト、アーティストという領域横断的挑戦を振り返ってお話ししたいと思います。

講師略歴:
大久保美紀 Miki Okubo
1984年、札幌生まれ。芸術博士(パリ第8大学大学院美学・芸術の科学と技術専修、現代アートおよび写真専攻)。同大学造形芸術学部非常勤講師。メディア時代の自己表象および文学創作について教える。専門は表象文化論、身体論、自己表象、メディア・アート、参加型のアート。アーティストと恊働し、イベントを企画・実施するほか、現代的な私語りをテーマに作品制作やワークショップを行う。ウェブサイト「miki okubo, art-écriture-esthétique」に欧州内外展覧会レビュー、作家評、作品論を執筆。吉岡洋編集の批評誌『有毒女子通信』にエッセイを連載。主要論文に「Exposition de soi à l’époque mobile/liquide」(博士論文)、「逆行する身体表象:「復活」するマネキンあるいはマヌカン」(論文、『Vanitas No.003』)など。

お問い合わせ:
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻教員室
開室時間(上野): 10:00~19:00 (月・木・金)
電話(上野): 050-5525-2725
開室時間(千住): 10:00~19:00 (火・水)
電話(千住): 050-5525-2732
info-ga(at)ml.geidai.ac.jp

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