「アートプロジェクトのピアレビュー」book Project 進行中
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「アートプロジェクトのピアレビュー」book project 進行中
2019/3/29


「ピアレビュー」とは、同一の他者(ピア)をとともに行う評価(レビュー)の方法。同じ地平に立つ”類似の他者”の視点を借りて、鏡のように自己を見つめなおす評価手法です。今回、ピアレビューを実践したプロジェクトは口を揃えて「仲間ができた」といいます。評価を行って「仲間」ができるとはどういうことでしょうか。規模も対象者も異なるプロジェクトである彼らは、一体何を持って「仲間」だと感じたのでしょう。…

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2018年度 東京藝術大学 公開講座藝大ムジタンツクラブ(前期) 開催レポート
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2018年 東京藝術大学公開講座
藝大ムジタンツクラブ(前期) 開催レポート
2018/12/5


2018年8月25,26日、9月2日の三日間にわたり、本研究科の酒井雅代(助教)、山崎朋(助手)が講師をつとめる公開講座を開催しました。ムジタンツとは、ドイツ語のMusik(音楽)とTanz(ダンス)を組み合わせた造語です。クラシック音楽の作品を題材に、身体を動かしながら音楽を体験・体感すること、作品との対話を通して子供達が多様な価値観に触れること、作曲家の…

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Interview|ブリュノ・ラトゥール「クリティカルゾーン」を立ち上げる
Interview

「クリティカルゾーン」を立ち上げる
ブリュノ・ラトゥールへのインタビュー
2018/10/23


2018年5月14日から5日間、私はドイツのHfG(カールスルーエ造形大学)で開かれたワークショップに参加した。このワークショップは、HfG併設のZKM(カールスルーエ公立芸術メディアセンター)で2020年に開催する展覧会を準備するためのもので、今回は2回目。展覧会のメイン・キュレーターは、科学人類学者として有名なブリュノ・ラトゥールが務める。

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Report|今、オルガンの演奏会を「つくる」ということ ー奏楽堂企画「オルガンと話してみたらー新しい風を求めてー」を通してー
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今、オルガンの演奏会を「つくる」ということ
ー奏楽堂企画「オルガンと話してみたらー新しい風を求めてー」を通してー
2018/9/26


2018年3月30日、東京藝術大学奏楽堂にて第12回奏楽堂企画学内公募最優秀企画『オルガンと話してみたら–新しい風を求めて-』が行われた。「奏楽堂企画学内公募」は、演奏藝術センターの主催で年に1度学内で行われる演奏会の企画コンペティションである。最優秀に選ばれた企画は大学から助成を受け、大ホール「奏楽堂」(定員:1000名)にて演奏会を行う権利を獲得する。2017年度は本研究科アートマネジメント分野修士2年陳穎琳・幅谷真理・山下直弥と音楽研究科オルガン専攻修士2年阿部翠・内田光音・本田ひまわりの共同企画「オルガンと話してみたらー新しい風を求めてー」が選ばれた。本レポートではわたしたちの企画を振り返りながら、演奏会の内容ではなく、アートマネジメントの視点から演奏会までのプロセスについて重きをおきたい。

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Report|北京師範大学サマースクール「メディア/アニメ/デジタル産業」コースを終えて
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北京師範大学サマースクール
「メディア/アニメ/デジタル産業」コースを終えて
2018/8/21


2018年7月17日(火)から29日(日)にかけて、北京師範大学芸術・メディア学部(Digital Media Department School of Art and Communication, Beijing Normal University)より学部生27名と何威(Wei He)副教授、朱小枫(Xiaofeng Zhu)先生、陈亦水(Yishui Chen)先生、そして香港中文大學(Chinese University of Hong Kong)からアンソニー・ファン教授を迎え、「メディア/アニメ/デジタル産業」コースと題したサマースクールを東京藝術大学の千住キャンパスを中心に開講しました。

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Report|”Practice For The Possibility Of PLAY”  遊びの可能性のためのプラクティス
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“Practice for the Possibility of PLAY”
遊びの可能性のためのプラクティス
2018/5/18


2018年3月21日から4月8日まで、東京藝術大学大学美術館陳列館にて「Pn -Powers of PLAY-」が開催された。本展覧会は、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科の授業科目の一環として、本学教授長谷川祐子監修のもと、学生を主体に開催されたものである。本企画は1年間の授業の成果をアウトプットすること、また実践を通してよりプラクティカルにその学びをアップデートしていくことを目的としている。2回目の開催となった本企画において、今回の展覧会では「PLAY(遊び)」をテーマに、展覧会のコンセプト、作家選定など、展覧会のあらゆるプロセスにおいて学生たちが中心となり、実際にアーティストと対話する中で展覧会を構築した。また、今回は建築専攻に在籍する学生もメンバーに加わり、計7名での共同キュレーションとして、より広く多様な視座をもって展覧会を企画した。

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Report|シンポジウム「劇場と地域の未来」
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シンポジウム「劇場と地域の未来」

2018/5/18


2018年3月28日、東京藝術大学美術校地第1講義室にて、ゲストに高萩宏氏(東京芸術劇場副館長)、松浦茂之氏(三重県文化振興事業団 文化会館事業課長)、中島諒人氏(演出家・鳥の劇場芸術監督)を迎え、シンポジウム「劇場と地域の未来」が開催された。

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Report|「三角測量」というプロセスの先に - 東京藝術大学+ホーチミン市美術大学共同プロジェクトを終えて
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「三角測量」というプロセスの先に
- 東京藝術大学+ホーチミン市美術大学共同プロジェクトを終えて
2018/5/18


2017年秋から2018年春にかけて、ベトナムのホーチミン市美術大学との交流プロジェクトを行うことになった。とはいえ、プログラムに明確な目標があったわけではなかった。当初から決まっていたのは、10月にホーチミン市美術大学から教員と2人の学生が東京へやって来ること、彼女たちと共に長崎県の五島を訪れること、11月には東京藝術大学の学生と教員がホーチミンを訪問することだけだった。

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