トークイベント:ピオトル・ブヤック「The Grey Way_s: DIYと共感志向型の方法論で、ポストコロナ時代の文化活動にシニア世代を参加させる」

Piotr Bujak, photo by P.Haladus


アーティスト/研究者のピオトル・ブヤック(Piotr Bujak)氏を迎えて特別講義を行います。
興味のある方はどなたでも参加できます。ぜひお越しください。

日時:2024年5月21日(火)18:00-19:30
会場:東京藝術大学上野キャンパス 国際交流棟4F GA講義室

報告者:ピオトル・ブヤック(Piotr Bujak) (アーティスト/研究者)
司会:毛利嘉孝(東京藝術大学教授)

主催:東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 毛利嘉孝研究室
言語:英語

この実践的なレクチャーでは、現代のクリエイティブ・シーンにおいて、周縁化されがちなシニア世代の貴重な経験を、独立したリサーチベースド・アート実践の枠組みの中で、どのように取り入れることができるかについて考察する。

持続可能な開発目標 SDGs(「飢餓をゼロに」から「健康と福祉」、「質の高い教育」、「不平等の縮小」、そして最終的には「つくる責任 つかう責任」まで)の観点から、個人の脆弱性、社会的認識、公的責任といった問題に触れる。

さらに、特に2019年以降に見られる現在の人口問題の文脈において、包括性と相互ケアに対するピオトル氏のアプローチを鑑み、その方法論がオルタナティヴな人類学的フィールドワークの手法をどのように拡大できるかを検討する。

本イベントはオープンディスカッションとブレーンストーミングで始まる。

WALK THIS WAY, collaborative performance in a public space, 2024
ACE OF SPADES, video, 2023
L.O.V.E.L.E.T.T.E.R.S. 2017-2022, interdisciplinary project, digital photo, print on paper

ピオトル・ブヤック(Piotr Bujak)
https://culture.pl/en/artist/piotr-bujak
1982年、ポーランド生まれ。アーティスト/研究者。クラクフ美術アカデミー(ポーランド、2009年修士課程)、サンフランシスコ・アート・インスティテュート(米国、カリフォルニア州、2012年修士課程)、多摩美術大学(東京、日本、2022年博士課程)卒業。フルブライトフェローとしてリン・ハーシュマン・レッソン、レニー・グリーン、ステファニー・シジューコに師事。文部科学省留学生として久保田晃弘氏に師事。現在、日本学術振興会特別研究員として東京藝術大学国際芸術創造研究科毛利嘉孝研究室に在籍。

主にアイデンティティ、政治、メディア、文化遺産に関する異文化比較分析に関心を持ち、実践に基づくアート研究と実験人類学や社会批評との架け橋となっている。コンセプチュアリズム、ミニマリズム、アヴァンギャルド、アルテ・ポーヴェラを参照しながら、DIY、Low Budget、Quick & Dirty、Hit and Runといった戦略を用い、タイムベースメディア、カメラパフォーマンス、インスタレーション、彫刻、デジタルプリント、ファウンドオブジェクト、介入、破壊行為など、さまざまな作品を制作している。