毛利嘉孝著
『バンクシー:アート・テロリスト』刊行のお知らせ

毛利嘉孝教授による新著『バンクシー:アート・テロリスト』が刊行されました。
藝大アートプラザ、全国の書店、およびネットストアにてお買い求めいただけます。ぜひご覧ください。

2020年2月18日(火)20:00-22:00 に下北沢本屋B&Bで著者の毛利嘉孝と長くバンクシーの取材を行ってきた編集者、ライターである鈴木沓子による出版記念イベント・トーク「バンクシー 無名時代から現在地まで 」が開催されます。
詳細はB&Bのホームページで確認ください。
http://bookandbeer.com/event/20200218/

 

◎ 本書の内容
世界各地でゲリラ的に出没し、多くの話題をさらうストリート・アーティスト、バンクシー。近年では、作品価格が高騰していることでも知られる。
2018年には代表作《風船と少女》がサザビーズのオークションにかけられ、1億5000万で落札された瞬間、額縁に仕掛けられていたシュレッダーに裁断されるという「事件」で世界を驚かせた。日本でも、東京都・港区にある防潮扉でバンクシーの作品と思われるネズミの絵が発見され、騒動が巻き起こった。
バンクシーとは、いったい何者なのか。
謎のアーティストの全体像に迫る、格好のガイドブック。

 

◎ 目次

[第一章]正体不明の匿名アーティスト
1・1アート・テロリスト
1・2 「ステンシル」の手法と美学
1・3セレブリティたちの支援
1・4ところで、バンクシーとは何者か?

[第二章]故郷ブリストルの反骨精神
2・1黒い大西洋の記憶が残る港町
2・2ロンドンのバンクシー
2・3ミュージアムへの侵入
2・4イギリス文化のポップ・アイコン

[第三章]世界的ストリート・アーティストへの道
3・1パレスチナの分離壁とホテル開業
3・2ディズマランド開園
3・3ニューヨークを熱狂させた一か月
3・4スカーフをまとった《風船と少女》

[第四章]メディア戦略家
4・1印刷メディアの役割
4・2アカデミー賞候補作
4・3テレビに侵入する
4・4CDを乗っ取る

[第五章]バンクシーの源流を辿る
5・1古代ギリシャのバンクシー
5・2ヒップホップ文化とグラフィティ
5・3グラフィティ戦争
5・4ヘリングとバスキア、そしてウォーホル
5・5美学と政治意識の背景

[第六章]チーム・バンクシー
6・1YBAsのムーブメント
6・2現代美術マーケットというゲーム
6・3バンクシーは一人なのか
6・4プロジェクトの新しい地平

[第七章]表現の自由、民主主義、ストリート・アーティストの未来
7・1シュレッダー事件再考
7・2東京のネズミはホンモノなのか?
7・3民主主義のルール

 

新書: 328ページ
出版社: 光文社 (2019/12/17)
言語: 日本語
ISBN-10: 4334044468
ISBN-13: 978-4334044466
発売日: 2019/12/17
価格:本体980円+税