特別講義
アリシヤ・ロガルスカ
「可能性のエクササイズ」

“Precarious Workers’ Monument” (2015, performance)

 

千葉県・松戸市のアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」に滞在中のアーティスト、アリシヤ・ロガルスカ(ポーランド)を迎えて特別講義を開催します。社会科学、哲学、文化人類学を教育的背景にもつアリシヤ・ロガルスカ。彼女の作品に通底するのは、社会の違和をとらえる鋭敏な感覚です。彼女が試みるのは、現代社会が抱える不透明な問題に対する「オルタナティブな解」を探し出し、資本主義「後」の可能な未来のシナリオを描き出すことです。その「未来」の景色とはどのようなものなのでしょうか。ぜひお気軽にご参加ください。

日時:2018年11月8日(木) 16:30~18:00
会場:東京藝術大学 音楽学部 和室(大学会館2F)
住所:東京都台東区上野公園12-8
講師:アリシヤ・ロガルスカ
モデレーター:毛利嘉孝

※講義は英語で行います
※予約不要/どなたでも参加いただけます

 

 

 

 

 

 

アリシヤ・ロガルスカ|Alicja Rogalska
ロンドンを拠点に国際的な活動を展開するアーティスト。リサーチを軸に、様々な領域を横断しながらコラボレーションを行い、社会の構造や日常に内在する政治的要素に注目した作品を制作。主に、ある特定の文脈における状況、パフォーマンス、映像、インスタレーションなどを創作する。彼女のプロジェクトは、今・ここにおいて異なる政治的リアリティを実践し、様々な声が人々の耳に届き、共存できる空間を創造することを試みる過程で、未来への解放のためのアイデアを共に探っていくものである。イギリス、ゴールドスミス・カレッジにて美術修士号、そしてポーランド、ワルシャワ大学の文化研究にて修士号を取得。これまで参加したアーティスト・イン・レジデンスに、ミュージアム・クォーター(2018年、ウィーン)、IASPIS(2017年、スウェーデン)、ミート・ファクトリー(2016年、プラハ)、国立コロンビア大学(2014年、ボゴタ)、イギリス国立美術館(2011-12年、ロンドン)などがある。また2013-14年にはベイルートにあるAshkal AlwanのHome Workspaceプログラムに参加。ロンドンArtsadminのBursary受賞者(2016-17年)でもある。