特別講義
東京藝術大学ダイバーシティパイロットプログラム
ジェニファー・ヒッギー
「現代アートについて書く方法
──その最前線と実践のためのヒント:
frieze』誌エディトリアル・ディレクターによるレッスン」

このたび、フリーズ・アカデミー(ロンドン、ニューヨーク、ベルリン)と東京藝術大学ダイバーシティ推進室からご支援・ご協力いただき、来る12月7日の夕べ、本学上野キャンパスにて、世界有数の「コンテンポラリー・アート&カルチャー」専門誌として国際的に幅広い読者層に親しまれている『frieze』誌のエディトリアル・ディレクター(編集主幹)、ジェニファー・ヒッギーさんをお迎えして、本研究科アートプロデュース専攻助教、川出絵里の主宰による一般公開特別講義「現代アートについて書く方法」を開催いたします。

日時:2017年12月7日(木) 18:30~20:30 (開場18:10)
場所:東京藝術大学 上野キャンパス 音楽学部 5号館109号教室

*参加無料。予約不要。先着順(定員約260人)。
*本学学生・教職員の方々から学外の参加希望者の方々まで、どなたでもご参加いただけます。
*講義は英語で行われますが、主催者/モデレーターが日本語逐次通訳を行います。

 

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「Frieze(フリーズ)」社とは、メディアおよびイベント事業を擁する企業です。『frieze』『Frieze Masters Magazine』『Frieze Week』という3つの芸術・文化を紹介・批評する雑誌を刊行し、「Frieze London」「Frieze New York」「Frieze Masters」、3つのアート・フェアを企画・運営・開催、一年をとおしてさまざまなコースやトークの教育的プログラムを提供する「Frieze Academy」、国際的な現代アートと文化の重要なリソースであるウェブサイト「frieze.com」を展開・発信しています。1991年、アマンダ・シャープ、マシュー・スロトヴァー、トム・ギドリーによって設立され、「コンテンポラリー・アートとカルチャー」というサブタイトルが示唆するとおり、これらについての情報や分析を発信する『frieze』誌を創刊しました。

Frieze Academy(フリーズ・アカデミー)」は2016年に設立され、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンの3都市で多彩なプログラムを開始。そのひとつが、朝から夜まで、一日をかけて開講されるワークショップ・シリーズ「How to Write about Art(アートについて書く方法)」です。このワンデー・レクチャーでは、国際的に活躍する多数の著名なアート・クリティックやエディターが、「いかにアート作品に応えて”対話”するか、展覧会をレビューし、アーティストについて語るか」など、受講者の抱くさまざまな問いに対する実践的でインスピレーションに富んだアドバイスを行っています。

今回の本学でのレクチャーは、このワークショップを2時間に濃縮した特別講義であり、アートを中心領域として、ライターそしてエディターとして活動してきたヒッギー自身の20年以上にわたる経験を活かした授業となります。「編集者にアイディアを売り込むには?」「どんな媒体に寄稿するか選ぶには?」「編集者が探し求めているものとは?」など、多岐にわたるトピックをカバーする内容となります。本講義は、フリーズ・アカデミーによって日本で行われる初めてのレクチャーであり、ロンドンと東京をスカイプでつなぎ、本講義の企画者/モデレーターによる日本語訳を挟みながら、日英バイリンガルで行われます。

アートをめぐる言葉を「読むこと」そして「書くこと」を愛する方から、プロフェッショナルなアート・クリティックを目指して成長したいと願う方まで、本学の学生そして学外の方々、どなたでも聴講を歓迎いたします。どうぞこの貴重な機会に、ふるってご参加ください。

*事前予約不要。
*より深く多くを学び取りたい方は、下記のリンクをクリックし、講師による雑誌掲載記事を事前にお読みいただいておくようおすすめします。
   https://frieze.com/article/your-head
   https://frieze.com/article/flesh
   https://frieze.com/article/history-pictures-0
*その他の参考資料は、当日18:10より18:30まで会場にて配布します。
*ご不明な点は以下までメールにてお問い合わせください。
   kawade.eri(at)fac.geidai.ac.jp 川出宛

 

参考:
フリーズ・アカデミーによる第1回ワークショップ「ジェニファー・ヒッギーと学ぶ、アートについて書く方法」開講案内文より(2016年5月)。

「ブログ、ツイッター、セルフ・パブリッシング──だれもがいまやライターの時代。だけど、本当にうまく書ける人、もっとよいことには、それで生活できる人は、いったい何人いるでしょうか? この朝から夜までの1日コースでは、『frieze』誌の編集者、ジェニファー・ヒッギーが講師となって、アートについて書くための明解な視点を提供します。ジャーナリスト、クリティック、ブロガー、あるいは実際的でインスピレーションを与えてくれるアドバイスがほしい人ならどなたでも参加いただけます。

とりあげる主題例: 

◉誰のために書いているのか?
◉アート・クリティシズムの多彩なスタイル
◉アート・ライターになるためのプラクティカル・アドバイス──自分をプロモートするには? 編集のプロセスから期待できることとは? ギャランティーはいくら支払われるべき?」
 

*フリーズ・アカデミーの活動の詳細と今後のプログラムは以下を参照ください。
https://frieze.com/
https://frieze.com/academy/

 

特別講師:
ジェニファー・ヒッギー
オーストラリア出身、ロンドンを拠点に活動するアート・クリティック、小説家、戯曲家、『frieze』誌エディトリアル・ディレクター、『Frieze Masters Magazine』誌エディター。同2誌に旺盛に記事を寄稿・発表している。主な著書に、小説『Bedlam』(Berlin and New York: Sternberg Press, 2006), 子どものための絵本『There’s Not One』(Scribe Publications, 2016)、映画脚本『I Really Hate My Job』(Dir. Oliver Parker, 2007)など。編書に、『The Artist’s Joke: Whitechapel: Documents of Contemporary Art』(London: Whitechapel Art Gallery, 2006. Cambridge MA and London: The MIT Press, 2007)など。展覧会キュレーションに、「One Day, Something Happens: Paintings of People: A Selection by Jennifer Higgie from the Arts Council Collection」(リーズ・アート・ギャラリーほか全英巡回、2015〜17年)。
https://frieze.com/tags/jennifer-higgie
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モデレーター:
川出絵里[東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻助教]

 

主催者:川出絵里[東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻助教]
助成:東京藝術大学ダイバーシティ推進室「平成29年度文部科学省 科学技術人材育成費補助事業 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」
特別協力:Frieze Academy/Frieze、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻
認定:東京藝術大学130周年(公式プログラム)

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お問い合わせ:

東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻教員室
担当:川出
開室時間(上野): 10:00~19:00 (月・木・金)
電話(上野): 050-5525-2725
開室時間(千住): 10:00~19:00 (火・水)
電話(千住): 050-5525-2732
Email: kawade.eri(at)fac.geidai.ac.jp
http://ga.geidai.ac.jp/
http://diversity.geidai.ac.jp