TabataMiyake02

展覧会
「ArtMeets04 田幡浩一/三宅砂織」

※本研究科の住友文彦准教授が館長を務めるアーツ前橋にて開催中の展覧会を紹介します。

アーツ前橋では、さまざまな人々がここで、アートに出会い、アートを通じて創造的な日常を発見し、多様な考え方や感性に触れてもらうことを目的に、中堅アーティストを紹介する企画展「Art Meets」を開催しています。第4回は田幡浩一(1979年生まれ)と三宅砂織(1975年生まれ)です。田幡の作品は、私たちがある対象を認識するとき、目の前にある姿だけでなく、別の時間や動きを感じとる複数の見えかたを伝えます。三宅の作品においては、彼女自身や他者が撮影した写真を利用して描いた凡庸なイメージが、鑑賞者をとおして豊かな想像力を生み出すきっかけとなっています。写真や映像によって思い出や記憶を振り返るように、私たちは目の前にあるものをとおして、そこにはないけれど存在するものを思い描くことができます。ふたりの作家は表現を通じて、イメージを見るという経験から想起される動きや時間、記憶といった私たちの想像力の広がりに気づかせます。

会期:3月18日(土)~5月30日(火)
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
会場:アーツ前橋 ギャラリー1
休館日:水曜日(5月3日(水)は開館)
観覧料:無料
主催:アーツ前橋
協力:WAITINGROOM

Tabata01

田幡浩一 one way or another (coffee and espresso )#02 2016
鉛筆、紙 29.7×38.7cm
作家蔵 撮影:木奥惠三

Miyake01

三宅砂織 The missing shade 6-1 2015
ゼラチンシルバープリント 73.3×48.2cm
作家蔵
©Saori MIYAKE, courtesy of WAITINGROOM

田幡浩一 Kouichi TABATA
1979年栃木県生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を2004年に卒業。2006年に同大学の大学院美術研究科油画専攻を修了。2011年より公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修助成、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修助成などを得て、現在はベルリンを拠点に活動。動的な要素を描くプロセスに持ち込んだ平面作品や、素材や画材の制約を用いて作られる映像作品など、映像的要素と絵画的要素を併せ持ち、物事の認識や時間の問題を含む作品を制作する。代表的な作品として、ハチの図像を同じ構図で描き続け、ペンのインクが物理的に無くなるまで描いたものをアニメーションとして収めた映像作品《bee》(2006)、てんとう虫やトランプなど見慣れたモチーフを写し取り、形が分解・拡散されていく様子を描いた《track and trace》、二つの支持体が上下に一度または二度ずらされ、モチーフが支持体をまたぎ一枚の絵として描かれる平面作品《one way or another》などがある。

三宅砂織 Saori MIYAKE
1975年岐阜県生まれ。1998年京都市立芸術大学美術学部美術科卒業。1999年英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート交換留学。2000年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。2016年文化庁新進芸術家海外研修制度でパリに一年滞在。カメラを使わずに印画紙の上に対象物を乗せ感光させる写真技法(フォトグラム)を用いて、三宅自身や友人が撮影した写真、蚤の市で手に入れた写真をもとにして、モノクロ反転したネガの絵を描き、コンタクトプリントすることで作品を制作する。もととなる画像はカメラをとおして対象化された世界として、それらの被写体や出来事を読み取ることではなく、イメージを見る経験から生み出される記憶や想像力、個人に内在するものとそれを取り巻く他者や世界との関係性ついて絵画的視点から考察を行う。2010年には平面作品を制作する新進気鋭の作家に贈られる「VOCA賞」を受賞、2011年には、咲くやこの花賞 美術部門 受賞、2013 年にはJEUNE CREATION 奨励賞受賞、2016年には京都府文化賞奨励賞を受賞している。

お問い合わせ
アーツ前橋(群馬県前橋市千代田町5-1-16)
TEL:027-230-1144
http://www.artsmaebashi.jp