特別講義 ミシェル・リム
「ふたしかなエコロジー:持続可能なキュレーションに関するノート」

ニューヨークとシンガポールを拠点に活動する美術史家でキュレーターのミシェル・リム氏をお迎えし、一般公開の特別講義を開催します。リム氏は、シンガポール南洋理工大学スクール・オブ・アート・デザイン・アンド・メディア助教授でもあり、ソーシャリー・エンゲージド・アートとスペクタクルおよび観客との関係、展覧会史、持続可能なエコロジー、パフォーマンス型プロジェクトなど、多岐にわたるテーマについてリサーチと実践を行っています。
講義は英語で行われます。ぜひ聴講ください。

日時: 2017年4月25日(火)16:30〜
場所: 東京藝術大学音楽学部 5-213講義室
ゲスト講師: ミシェル・リム[シンガポール南洋理工大学スクール・オブ・アート・デザイン・アンド・メディア助教授]
司会・討議者: 毛利嘉孝[東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授]

*授業は英語で行われます。通訳はつきません。興味のある方はどなたでもご参加できます。

lim photo

概要:
2017年はトランプ時代の到来を告げ、1990年代から2000年代にかけてのグローバリゼーションのレトリックによって、一見、なだらかにつなぎ合わされたように見えていた政治的、社会的、経済的分断が、くっきりと浮き彫りになってきている。国際的な、そしてローカルな文化的なシステムが根本から挑戦を受けている時代にあって、キュレーティングの役割と関連性とはなんだろうか? このセミナーでは、「持続可能なキュレーティング」という考え方について論議し、それが、キュレーションにまつわる倫理、展覧会の開催地の間に広がる空間/場所、そして時間の感触に対してもつ意味合いについて、私の最近のプロジェクトと進行中のリサーチを参照しつつ検討する。

参考文献:
Lim, Michelle. “Mapping Asia through Dance.” In the publication accompanying Berlin-based Singaporean artist Choy Ka Fai’s SoftMachine installation and performances at the Sadler’s Wells Theatre in London, UK, from 3 October to 10 December 2016.

Lim, Michelle “Flâneur on the High Line: The Tenth Avenue Square and Structures of Viewing in a Public Space.” In Undercurrents: Experimental Ecosystems in Recent Art, edited by Anik Fournier, Michelle Lim, Amanda Parmer and Robert Wuilfe. New York: Whitney Museum of American Art, 2010.

Lim, Michelle “Wonder Beirut: History of a Pyromaniac Photographer (1998-2007).” In Nobody’s Property: Art, Land, Space, 2000-2010, edited by Kelly Baum. New Haven, CN: Yale University Press, 2010.

講師略歴:
ミシェル・リム Michelle Lim
美術史家、キュレーター。ニューヨーク/シンガポール在住。プリンストン大学にて美術史の博士号を取得。2009〜10年、ホイットニー美術館インディペンデント・スタディ・プログラムのキュレートリアル・フェローとして在籍。ニューヨークのアジア・ソサエティ・ミュージアム、ホイットニー美術館、プリンストン大学美術館、シンガポール国立博物館などでリサーチおよびキュレートリアル・プログラムを実施。ニューヨークのクーパー・ユニオンでアジア美術史を、ニューヨーク市立大学大学院にてコンテンポラリー・キュレーティングの教鞭を執る。2014年よりシンガポール南洋理工大学スクール・オブ・アート・デザイン・アンド・メディア助教授。
2016年には、シンガポール・ビエンナーレ・シンポジウム「なぜビエンナーレか?」において、「ビエンナーレの仕事:志望と機能」の国際パネルを務めた。2017年、カレッジ・アート・アソシエーションのパネル「アジアから渡ったアメリカ美術」において論文「中心を外れて:出会いの場をリマッピングする」を発表。

お問い合わせ: 
国際芸術創造研究科教員室
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電話(上野): 050-5525-2725
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電話(千住): 050-5525-2732
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